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山手線沿線膝栗毛 二十一編:有楽町~汐留の巻 2021.3.27

また緊急事態宣言が発令されたため、解除を待っての膝栗毛。3ヶ月間ぶりだ。

今日は有楽町~新橋ルートPart2の銀座ルート。
僕もY氏も銀座は初めてだ。なので完全なお上りさん状態。

有楽町駅を降りた途端、ここがどこだかわからずどこへ向かって歩き出せばいいのかわからなくなる。3ヶ月のブランクは長かった…
とりあえず見当をつけ歩き出す。
銀座は基本的に碁盤目状の区画なんだけどそれ故自分がどこにいるのかわからなくなるのよね。

まずは奥野ビル。
まわりのビルより明らかに色がくすんでいる。築90年近い。
ギャラリーやショップが入っているので一般人でも入れるんだけど、入り口付近で人だかりができていて入りづらかったのでやめた。

お次はヨネイビルディング。
見た目新しそうだが1930年に竣工。
新しく感じたのは1984年に外壁と窓枠の改装したせいだった。前はスクラッチタイル。

銀座発祥の地の碑を見て銀座ガス燈通りへ。
明治の時代にここらでガス燈が建てられたのが名前の由来。実際今も復元だけどガス燈が建っている。

でも昼間だしよくわからない。

クランク状になっている路地に入り込んだりしながらビルの一角に鎮座する朝日稲荷へ。
銀座は商売の街だから稲荷神社が多かったそう。今は敷地いっぱいを使った神社はないけど、ビルの一角や屋上にあったりと形を変えてもちゃんと祀られているのはいいよね。Y氏は稲荷神社はあまり好きじゃないようだけど。

お次は歌舞伎座。
スポットの間隔が短いし多いから今日はいつも以上に地図を見なければいけないので忙しい。
歌舞伎座の地下が物販売り場なので行ってみたけど、思ったより狭くあまり興味もないので一周して出る。

晴海通りの向かいに行き建物の全景を撮影。

次の目的地へ向かってしばらく歩いたとこで現在地を確認したら全然違う方向へ歩いていた…

日本刀専門店やら面白そうなお店があるんだけど、どれも入りづらそうだからスルー。もっと気軽さがあれば銀座の印象も違って見えるんだけどね。結局敷居が高そうな印象のままだったな。

ザ・銀座、和光の時計塔のある交差点へ来た。1932(昭和7)の建物。

さすがに人通りのピーク。デモに遭遇し悲しい気持ちなって、数寄屋橋公園にある岡本太郎デザインの若い時計台を見る。

まさに岡本太郎のデザインって感じの時計台。

その近くに中央区立泰明小学校がある。
18年にアルマーニ製の8万円の制服がニュースになった小学校。
今日は休みなので生徒はいなかったけど、目的は制服ではなく建物。
関東大震災後、昭和4(1929)年に建てられたもの。いわゆる復興小学校と呼ばれるものだ。
写真を撮ろうとしたら校門に『撮影禁止』の張り紙。変に話題になったし、生徒のプライバシー保護の為だろう。
そういえばこの校舎、一面蔦に覆われていたんだけど、今はさっぱりしている…蔦は取り払われてしまったのか…

お次はバー巡り。

浅草でハイボールを飲んだサンボアが銀座にもある。今回は飲まないけど外観だけ見てみようかなと。まあコロナ禍で膝栗毛中の飲みは出来なくなったけど。
でもビルの地下にあるらしく趣ゼロ…看板だけ撮る。

次の目的地へ行く道すがらルパンの話になったところで老舗バーLupinに到着。昭和3年(1928年)開店。なんといっても太宰治が通った店で有名。
他には永井荷風や坂口安吾エトセトラ。

老舗の次は新しめな2017年開業のギンザシックス。
ここの屋上が開放されているので行く。無料の展望系はなるべく行くスタイル。エレベーターで13階まで上がる。
ビルに囲まれていて見晴らしはあまり良くない。東京タワーとスカイツリーも見えるが映えない。
でもY氏は見下ろす位置にある他のビルの室外機置場と化している屋上になんだかぐっとくるそう。ビルの屋上萌えという新たなジャンルを確立したようだ。
ベンチで休憩するも風が強く体が冷える…休みもそこそこに歩き出す。

次の目的地の交詢ビルは確実に新しい。僕の間違いかと思ったが、建物の正面に回ってみて納得。
もともと1929年にできたビルを2004年に建替えたさい、正面の一部に以前の建築の一部が残っている。こういうの結構好き。

ビルの隙間の路地にある豊岩稲荷神社でお参りをし、お次はまたバーのボルドーへ。

でもその場所へ行ってみても見つからない…ビルの一角にあるのかと看板とかも探すけど結局見つからず。
後日調べてみたら2016年にとっくに閉店して取り壊されていた…個性的な外観だっただけに残念。

新橋の親柱跡、金春屋敷跡の碑を見て渡辺木版美術画舗へ。版画屋だ。

前から行ってみたかったとこなんだけど、敷居の高そうな店構え。店の前のショーケースに飾られている小さなカレンダー型の版画が5000円と完全にお呼びでない感じ。Y氏もまったく興味示さないのでスルーした。

静岡新聞の個性的な外観を撮ってゴールの新橋駅到着。

でも時間もまだ早いので延長戦。
新橋駅前ビルの裏を通り、旧新橋停車場へ。

”1872(明治5)年10月14日、新橋(東京都)-横浜(神奈川県)間に日本初の鉄道が開通しました。
この時の新橋停車場の駅舎の外観を、当時と同じ位置に再現しました。発掘された駅舎やプラットホームの基礎石は、国の史跡に指定されています。
鉄道をテーマにした展覧会のほか、史跡の見学窓、発掘品などの実物展示、鉄道や汐留の歴史を紹介する映像展示が見学できます。”

とのこと。

展示室は次回来ることにして外観をぐるりと見て回る。
裏にはホームと線路の一部もあり休憩できるスペースが出来ている。

最後に中銀カプセルタワービルの向かいの歩道橋の上から外観を撮り、近くにあった汐留の駅から帰りましたとさ。

<本日の行程:6.1km>


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