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山手線沿線膝栗毛 十五編:上野動物園の巻 2019.12.7

今日も上野旅。

sゲルが超久々参加。
彼は最近生まれたパンダのシャンシャンにご執心。だから行くのは上野動物園。
でもシャンシャンはもう大きくなってて子供じゃなさそうだけどね。

しかし前日の天気予報では、最悪雪が降って積もるんじゃないかって話。
当日の朝に今の状況や予報みて何とかなるんじゃないかと決行。

実際、上野着いてから雨も止んで結局傘いらずだった。晴れ男の面目躍如。
でも最高気温4~5度で真冬の寒さだったんだけどね…
上野駅公園口でsゲルと合流し、3人パーティーでいざ動物園へ。

でもその前に上野公園内をちょっとブラつく。
なんとなく歩き始めたけど、公園は広く迷子になりそうだ。
寒空の中、大道芸なんかやっている開けた広場に、こんもりした丘みたいなのがある。これが摺鉢山古墳。
上へ登る階段もあったが、こんな気温だからだろうか、誰一人登ってみようという発想にはならなかった。

公園のメインストリートっぽいとこに出ると両脇は桜並木。
花見シーズンに大騒ぎしているところはここらへんか~なんて言いながら歩いていたら、上野大仏があることに気づかないままその先の上野東照宮へ。

東照宮は奥まったところにある。これは意識してなきゃ気づかないわ。大きい灯籠が所狭しと並べられている参道を通ると右手に五重塔が。
凄いカッコいいんだけど、なんか僕の知る上野っぽくなくて違和感。
東照宮は本殿までは行けず、手前の門の前に賽銭箱がありそこでお参り。
根津神社でもそうだったようにこちらも派手な社の権現造り。

その説明が書かれている案内板を読んでいるときに事件が起きた!

多分手袋をしていたからだと思うんだけど、滑ってiPadを石畳の地面に落としてしまう。
画面に思いっきりヒビが入ってしまった…でも中身は生きているようなのでフリックするも、割れたガラスで指を切る。
7年近く愛用していたiPadともここでお別れです。
だからこの章から表紙絵はナシ。

一人テンションだだ下がりの中、動物園へ。さすがにこの天気なので入場者は少なめ。でも入ってすぐにあるパンダの前には長蛇の列。シャンシャン生まれてから2年以上経つのにこの人気っぷり。
sゲルはパンダを見るために来たんで、並ぶという。
僕とY氏は並んでまでは見たくないので一旦ここで別れる。パンダは30分待ちの表示。

パンダ待ちの人たち

とりあえず先へ急いでもあれなんで、ノープランでブラブラと見て回る。
上野動物園は10年以上ぶりなんでもうわからん。全体の地図を見てみるもわからん。
Y氏も相変わらず地図見ないし。だもんで近くの檻から虱潰しで行く。

いきなりコツメカワウソがいてテンション上がる!…も隅っこに固まっててその前には人だかりだからよく見えない。
鳥コーナーではシロフクロウが好きなんだけど、鷲も改めて見るとカッコいいね。
そしてわかってはいたけど、園内は終始臭い。動物臭は覚悟していたけど、鳥もなかなかの臭い。これ系の臭いが苦手なY氏は鼻が曲がっていた。

僕も大丈夫ではないけれど、臭いがあることでリアルな動物を実感出来る。臭いで体感するというか。海の磯臭さで海へ来たことを実感するのと同じ原理だ。井上陽水はハマユリが咲いているとこで海へ来たと実感するらしいが…

閑話休題。

先月ライオンが死んで空っぽになってしまった檻の前を通り、虎とゴリラのエリアへ。しかしこの人気動物2トップもよく見えなかった。
寒いから動物は活動的ではない。今日はずっとこんな感じなんだろう…

ぐるぐるしていたら、さっき来たところに辿り着く。ここでも道に迷う弥次喜多…

なんとか熊エリアへ辿り着き、僕的メインのマレーグマとご対面。
しかし一頭しかいないマレーグマは、端っこギリギリのとこを行ったり来たり繰り返すばかり。
前に見たときは頭抱えて悶絶していて衝撃を受けたんだけど、今回はずっと同じ行動…マレーグマの習性が読めない…

お次はY氏目当てのヒグマ。
これは確かに怖い。みんながビビるわけがわかった。
熊の中で最小のマレーグマを見た後ってわけでもなく、普通にデカイ。
んでゴリラとかと一緒で筋肉の密度と量がすごいのがわかる。
でもヒグマも同じ所を行ったり来たりしていた…熊の習性なのか?

そんなこんなでパンダ帰りのsゲルと合流。
虎とゴリラのエリアは近いので、sゲルのためにもう一回行ってみる。ゴリラはいなくなっていた。

ここぞとばかりにsゲルは自慢の一眼レフで撮りまくる。でも一回の撮影で連射しすぎ。
SDカードの容量足りなくなるだろうと忠告するも、奴さんはお構いなしだ。
案の定すぐに容量なくなって撮れなくなる…かつてsゲルが万全の準備をしてきたことがあっただろうか。

しかし二人にマレーグマの魅力をわからせるいい機会だったんだけど、まったく伝わらなかったのが悔やまれる…

サル山へ行ったら、猿どもが一斉に山から降りて裏手へ回っていく。
多分餌の時間かなんかだとは思うが、山の前へ着いたときには数匹しかいなかった…

動物たちとの距離を感じる上野動物園。行動展示の動物園が人気なのもうなずけるわ。

動物園の東西を結ぶロープウェイは最近廃止になったのでまだ駅とかが残っていたけど、新たにガラス張りの休憩エリアを作っていた。

使われなくなったロープウェイはこのあとどうなるのだろう…?

東西をつなぐ、いそっぷ橋を渡り西エリアへ。
このエリアは目の前に不忍池が広がっている。

不忍池の池といえば僕ら世代ではロビンマスクvsアトランティスの勝負の場所であまりにも有名。
ありもしない試合に思いを馳せる3人…これが聖地巡礼ってやつか。

フラミンゴ、ハシビロコウときて小獣館で暖を取る。

小獣館はその名の通り小さめの動物たちがいてこれがまたかわいい。
ミーアキャットもよかったけど、メガネザルとスローロリスが白眉。
Y氏もスローロリスに惚れたよう。

外へ出ると日が沈んできて寒さが増してきた。
16時過ぎて動物たちも食事の時間らしく、裏へ回ってしまっている。
でも裏手で食事風景も見れるので寒さもしのげて一石二鳥。
なんか前回、科学博物館で恐竜などの標本見てきたからか、カバやサイやキリンがいつも以上に獣や恐竜のように感じられた。

爬虫類館は暑いうえに湿度がものすごくて入った瞬間に息ができないくらい蒸している。
ただ外は寒いからか、人はいっぱいいる。見て回っていると暑くて頭がぼーっとしてくる。

動物園は17時閉園。
ギリギリまでいて動物園を出る。外は完全に日が落ちている。

動物園入る前に近くでイベントやっていたので、いってみるもやっぱり終わっている。それでも近づいてみてみると、なにやら見覚えのある小型プールが並んでいる光景。

旧中山道でやっていた、鯉の品評会がここでもやっていた。
鯉の品評会なんて一生のうちにそう何度も見れるわけではないのに短い期間で2度も…

ライトアップされた五重塔を写真に撮り、西郷どんの像を探す。何気に見たことないんすよ、西郷どん。
途中お寺っぽいのがあったけど、もう暗いのでこれはまた次回訪れよう。
京成寄りの入り口付近に西郷さんはいた。

そして公園のおっちゃん達が警官らしき人たちと揉めている。さすが上野。

京成上野駅が近くなのでそっから帰って今日の膝栗毛は終了。

<本日の行程:5.2km>


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