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大配信時代をバンドマンが乗り切るために #オーディオ編

コロナウィルスの影響により、殆どのバンドマンがライブ活動自粛を余儀なくされています。
そんな中、色々なバンドマンが動画配信サービスやSNSを駆使して少しでも活動しようと頑張っています。
今回は私が実際配信をやってみて気付いた事や、機材のセッティング等をまとめておこうと思います。
あくまで喋りも操作もワンオペでやる前提のお話。

・音にはこだわりたい。

腐ってもバンドマン。
音質はそこそここだわりたいもんです。
宅録、DTMをやっている人なら必ず持っている(はず)のオーディオインターフェイスを折角ならそのまま配信で使いたいですよね。

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我が家にあるのはMOTUのTrack16というオーディオI/Fです。
ここにマイクを接続すれば、音質が良くなるのは当たり前なのですが…。
我が家の環境(Win10)では何故かこいつのMic INがシステムの音声入力として認識してくれませんでした。
なのでDAWソフトのCubaseを立ち上げ、配信専用のプロジェクトを作りLINE OUTで出力、そしてアナログケーブルでLINE OUTからLINE INに直接接続し、ループバックしています。
(ちなみに、最近のオーディオI/Fは配信需要に対応してか、
本体にループバック機能を搭載しているものが多いです)

そのLINE IN(システム上はMOTU Return1-2と表示されます)をOBSやZOOM等のインプットに設定しています。
(I/FのIN/OUTの数が足りなくてループバックできませんって方はVoicemeeter Banana等のフリーの仮想デジタルミキサーを使用するのがおすすめです)

DAWソフトを経由する利点としては、
・エフェクターやEQ、コンプなどのプラグインをDAW上でかけ、それを配信できる。
に尽きると思います。
例えばアコースティックギターで弾き語り配信なんかをする際は、
DAW上でリバーヴなどをかけて配信できます。
アウトボードのエフェクターを持っている人には必要ありませんが…。
(ちなみにDAWの制作風景を配信したい人もこのやり方になりますね)

更にDAW上にBGMのトラックを作っておけば、
喋りの裏でうっすらBGMも流せます。

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こういったDAWコントローラー(私はPRESONUS FaderPort Classicを使用しています)を持っていると、配信中も画面を切り替えることなく声やBGMのボリューム調節、ミュート等が出来るので便利です。

そして何よりも大事なのがマイクです。
あくまで個人的な見解になりますが、

マイクはSHURE SM58で十分です。

音質にこだわるバンドマンならコンデンサーマイクの一本や二本お持ちでしょう。
オーディオI/Fからマイクにファンタム電源を供給し、
音の解像度が高いコンデンサーマイクを使った配信は可能です。
しかし、音の解像度が高いと言うことは声以外の色々な生活音等もクリアに拾ってしまいます。
完全防音のプライベートスタジオを持っているバンドマンなんてそうそう居ません。(そもそもそんな人は配信なんかしなくても生き延びられる…)
また、ワンオペなのでキーボードやマウスのカチカチ音、家の外の車の騒音、ペットの声等、色々と鮮明に拾い、それらが配信に乗ってしまいます。

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環境音を軽減させるためにKAOTICA EYEBALL等のポップガードをコンデンサーマイクに装着するのも手ですが、こんなのが画面の前にあったら配信画面やコメントが見づらいので嫌ですね(笑)

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それならば、指向性の狭いSM58をマイクスタンドやアーム等で常に自分の口元にオンマイクにしておき、喋らない時はマイクを離しておけば余計な雑音は入りません。

更に言うと、コンデンサーマイクは管理やセッティングが若干面倒です。
全国のライブハウスに必ずある安価で堅牢なSM58なら、出しっぱなしにしようが多少雑に扱おうがまず壊れません。

当然、所謂「58の音」にはなりますが、
配信であればリスナーからは十分な音質でお届け出来ます。

ツイキャスが埋め込みできなかったのでリンクになりますが、
こちらの動画がSM58での配信模様になります。

私自身、手持ちのコンデンサーマイク audio-technica AT4040や、USBコンデンサーマイクのBlue SnowballYeti等色々なマイクで配信をしましたが、
ワンオペのラジオメイン配信ならば、やはりSM58が総合的に一番楽でした。

ただ、これがオーディオコメンタリー等の「収録・録音」であるならば絶対コンデンサーマイクをお勧めしますし、
私もゲーム配信の際に「目の前に何かあるの自体が邪魔!」って時は、
USBコンデンサーマイクを邪魔にならない位置に設置して配信しております。

あくまで何がその配信で一番重要かによって、臨機応変にマイクは交換するべきかと。

おまけ

一人ラジオをするに辺り、やはり効果音は有って損はないと思います。
ハードのサンプラー等をお持ちならそれをそのまま流用するのも良いでしょう。
私はそこにあまり予算を掛けたくなかったので、フリーソフトの「効果音ポンだしくん」を使用しています。

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私のセッティングです。
必要最低限の効果音とBGMを入れています。
効果音はテンキーに割り当てています。
Win10はサポート外になっていますが、私は問題なく使用出来ています。

あとがき

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オーディオ周りはこんな感じです。
次回は映像周りにフォーカスを当てていこうかと思っております。
ここまでお読みいただきありがとうございます。


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