なぜ優しい心は弱さではなく、強さなのか
※この記事はCOBRAのThe Portalで紹介された英文記事を翻訳したものです。翻訳料は無しです。
女神のパワー 2018年2月18日 より以下""部分転載です。
”いま、思いやり、愛、柔和なエネルギーが地球を究極的に変容させて、地球からすべての闇を排除している光の勢力の支援となることを理解してください。柔和さは弱さではありません、究極の力です。”
元記事:https://prepareforchange.net/2017/05/07/soft-hearted-modern-world-strength-not-weakness/
積極性や自立心をとにかく良しとする社会では、優しい心の持ち主が怪しいと思われてしまいます。それでも、優しさはスーパーパワーとなれるのです。
我々の社会では、山を登ったり命を懸けて人命を救ったりといった、物理的な行動をする人に対して重きを置いています。しかし、英雄的な資質はなにもこれだけではなく、他にもありますが、そのことが無視されがちです。
心が優しい人は弱い;それは全くの逆です。優しさと寛大さによって、本当に我々の世界をより良くすることができるのです。
なぜ優しい人が信じられないのか?
優しい心の人は疑われます。「何か裏で考えているに違いない」と信じて疑わないからです。優しい行動を取る人を見ると、「本当は何が欲しいんだ?」とか「何を企んでいる?」という考えに囚われてしまうことがあります。
では、親切心の裏にはいつも隠れた動機があるのでしょうか?善行を行うことによって、承認欲求を満たしたり、自分を良く印象付けたりして安心したいと思う人もいますが、私が思うには、本当の優しさと柔和な心というのは実際に存在しているのです。
エゴと利己的な遺伝子
心理学の授業ではフロイト、生物学の授業ではリチャード・ドーキンスの功績を基に、人間は根っからの善とはなり得ないと私達は教えられてきました。私達は自らのエゴを満足させるためにだけ、自らの遺伝子を受け継がせていくだけに行動しているという考えです。
大人の大多数は自分自身と自分のエゴを守ることだけを欲しているとフロイトは信じていました。自分の居場所を勝ち取って、できるだけ多くの物を勝ち取り、目立ちたいと思って戦い続ける。自分の遺伝子を後世に残すために何度も性交を行う。ドーキンスも著書「利己的な遺伝子」のなかで、人間も他の動物同様、自分の遺伝子を残したいとしか思っていないと語っています。
しかしこれは、人間の本来持っている資質の大事なところが見えていません。人間は集団の利益のためにいつも力を合わせて働いてきました。自分が助けたいと思う人には、いつもその手を貸していました。その相手は動物や植物もありました。見返りなど全く考えずに行動してきました。マザー・テレサの大いなる功績を例として思い出していただきたいです。
最近の心理学会では、人間の行動原理というのは生物学なんかよりもよっぽど複雑であると言われています。多くの学者が人間が意義や他人との繋がりを願う心理の研究を重視するようになりました。
親切心の裏にある心理
フロイトのライバルであったアルフレッド・アドラーは、我々の行動原理というのはとにかく複雑であると考えていました。彼の考えで最も影響力があったのは、人々が社会的な利益を欲しているということについてでした。ーつまり、他人の幸福を促進したいと願っているということです。人はお互いに協力して共同で何かをすることによって、社会全体の利益につながると理解しているということを彼は信じていたのです。
テイラーやフィリップは彼らの著書「 On Kindness 」の中で、言葉や仕事が無くては私たちは何も意味がないと語っています。その真意は、自分自身をオープンにしなければならないということです。公益のために協力し合い、見返りの保証もなく与え、得ていくようにしなければなりません。そのためには優しくならなければなりません。自らが傷つくことを恐れて殻に閉じこもるのではなく、チャンスを得るようにしなければなりません。
しかしながら、我々の社会では親切心と寛大な心は、都合のいいように使われてしまいがちです。
優しさは、皆が全体の善のために協力する時に真価を発揮します。優しい心の持ち主は、生きるための欲動、エゴに支配された人によって都合よく使われてしまいます。そのため、私達の親切心によって嬉しくもなる時もあれば、落ち込むこともあります。私達の生来の善意を何度も乱用され続けることがないように、区切りをつけることも大事なことです。
ですが、優しい心だけがこの社会をより協力的にさせることができるのであれば、優しさは単なる力ではなく、スーパーパワーであると言えます。常に優しくするというのは簡単ではなく、傷ついたり落ち込んだりすることもあるでしょう。しかし、利己主義の欲求に打ち勝って優しさを選ぶということは、大変勇気ある行動なのです。
人間は利他主義や真実の寛大さを持ち得ると信じますか?ご意見をください。
May 7, 2017 by Edward Morgan