終了・随時協働相談したいです!|“東京アートブックフェア2015”そして“世界”を目指す写真家をまるごとデザインしてください|アートブック+ロゴ+ブース・デザイン・コンペ|賞金10万円| by 野毛農場



締め切らせていただきました。

けれど、プレゼン・助言・まだまだ受け付けています。


野毛農場は、東京アートブックフェア2015に参加するためのトータルな演出をデザイン頂けるパートナー・デザイナー様と邂逅する為にコンペを開催させて頂きます。

コンペ賞金10万円(諸実費別)

応募〆切 5/31


選考の結果選出させて頂いたパートナー・デザイナー様には以下をお願いします。





■ArtBook『 ハクジャク / 白寂 / an elephant slept in his silence 』/デザイン&制作


■東京アートブックフェア参加申し込み時に必要なロゴ&ブック外観&展示ブース /仮デザイン・イメージ(デッサン)画像制作


■参加決定時の展示ブース /デザイン&制作


■出展時に壁面掲示する大判ポスター /デザイン&制作


■配布用・名刺(裏)兼カード(表) /デザイン&制作





野毛農場とは

私『のげ(noge_farm)』の写真を中心とした表現活動です。2005年、出版社による写真集出版のコンテストに入選しそれを辞退したのが私のキャリアのスタートでした。以後、人々に直接写真を手渡しする路上での活動を中心に行ってきました。


『 ハクジャク / 白寂 / an elephant slept in his silence 』とは

ある個展を訪れたのをきっかけにして私は日々草花にカメラを向けるようになりました。それらをまとめて昨年国内のコンペティションに応募しました。担当の方から「何かのエラーで全てのデータが真っ黒な状態で届いている」とご連絡を頂きそれは結局選外となりました。極端に切り詰められた露出による写真と付されたタイトル・短い言葉からなります。


今回のコンペティションについて

振り返って私は2つの作品集を外部のコンペに託すことで世に問おうとして叶いませんでした。今回私は自ら共に作業していただけるデザイナー様といっしょにこの作品集を制作します。アートブックのデザインのみならず、東京アートブックフェアに参加を目指す野毛農場のトータルデザインの制作を共に行えるパートナーを見つける、そのためのコンペティションです。


東京アートブックフェアへの参加

アジア最大のアートブックフェアであるその会場に昨年私ははじめて訪れました。国内外から多くの出展者と来場者が訪れ私も多くの作品に触れ出展者とお話しするこができました。「この場所は路上に似ている、アジアの交差点だ」と感じました。ここに私も作品(肩)を並べてみたいと直感しました。


賞金10万円について

選出させていただいたプランへの報奨と東京アートブックフェアに応募及び出展、アートブックを制作する為の全ての作業に対するギャランティーが含まれます。コンペ応募時に於いて掛かる費用は応募者様の負担となります(応募資料は意図の伝わるものであればバーチャルもしくはラフで構いません)。選出させて頂いたプランの実行に掛かる制作諸費用は私が負担します。


東京アートブックフェア2015の募集要項。
http://tokyoartbookfair.com/application/

アートブックフェアの申し込み〆切は6月30日
(コンペの応募〆切は5月31日)

時間が限られて応募の方には大変恐縮ですけれど、私は動き出すことにしました。




■募集要項


以下を応募先メールアドレスへお送りください。


・アートブックのロゴデザインプラン

・私の作品画像データ群を使ったアートブックのデザインプラン

・当日掲示予定の大判ポスターデザインプラン

・(Aブース)1 Table (1,500 x 450 mm)&壁面使用オプションの展示プラン

・事前・当日配布用の名刺(裏)兼カード(表)のデザインプラン

・申し込みと出展の為の制作工日程表の作成

・総予算概算算出、予算表作成(30部制作を検討中ですが想定予算額を予め提示しません。プランと予算のバランスも選考の対象となります)


(※応募資料はメール添付・またクラウドへのリンクで、意図の伝わるものであればバーチャルもしくはラフ等形式は構いません)





■選考


一次審査

 データ選考

二次審査

 スカイプ動画チャットによるプレゼンテーション選考

三次審査

 面接


応募〆切は5月31日(日)


※応募いただいた資料及び個人情報は選考の為のみに限り閲覧利用します。

※選出させていただいた一人(一組)の方に賞金10万円(制作諸費用別)をお渡しします。その方と共に、提出していただいたプランを元にして東京アートブックフェア出展を目指します。

※選出させて頂いたデザイナー様からの出展の為の全ての提出物の権利は野毛農場の帰属となります。

※出展物へデザイナー様のクレジットを入れてください。

※東京アートブックフェア自体に審査があり、選外となる可能性があります。その際には別途作品の発表の機会を探ります。

※選出は私独自に行い選出理由方法につてはお知らせすることが出来ません。

※応募頂きました方への選外の結果についてはできるだけ早期にご連絡できるよう努めます。(万一ご連絡に不備がございましたら応募先にお問い合わせいただけますようお願いします)


応募先アドレス : nogephoto+artbook@gmail.com

応募メールタイトル : トータルデザインコンペ・応募者名



『 ハクジャク / 白寂 / an elephant slept in his silence 』


作品解説


19世紀初頭に発明されて以来、人々は記録と、そして伝達のために写真を撮り続けてきた。

写真は、距離と時間を超えて、カメラの前の出来事を見る人に伝え、そして記録する。

撮り手は、どんな場合でもカメラを手に持ってその場に居なくてはならない、すなわち

自分の眼の前に起きている事しか写真にならないのである。

これが写真の面白いところである。

どんな人物が、何故その場面を写真に収めたのか、

そして、その写真の中の出来事とどう関わっていたのか。

これを想像するのが写真を見るという事の醍醐味である。

単に、「ああ、綺麗な風景ね」とか、

   「美しい人ですね」という見方もあるが、

それはそれで、撮り手について想いを巡らすのも一つの鑑賞法であるし、

写真による表現という言葉を用いるのであれば、

そこ以外に作家と鑑賞者を繋げる方法は無い。



時間や距離を超越して作家の脳の中に侵入していくという楽しみ方。



野毛農場は不思議な写真家である。

かつては路上生活(と言ってもホームレスではなく、公園などでキャンプ)をしながら各地を放浪し、

その後、緊急時に海外の工場へ部品などをハンドキャリーで届ける運び屋の仕事を数年続ける。

この仕事は、依頼があると、その日のうちに海外へ飛び、1日か多くても2−3日の滞在で帰国するというもの。

カメラを胸に抱き、毎週、異なる国のベッドで目覚める生活の中で、何を感じ、何を思うのか。



今回の、『 ハクジャク / 白寂 / an elephant slept in his silence 』

これは写真のコンペティション向けに制作された作品である。



真っ黒な写真


「何かのエラーで全てのデータが真っ黒な状態で届いている」という電話がそのコンペの担当者からかかってくる。

これは、多くの人が写真を見る時の普通の反応である。まず、写っているものは何か、そしてそれが意味のあるものなのか、美しいか、

そういった眼で写真を捉える人にとって、この黒い写真は何かの間違いでしかないのだが、

被写体に対する興味や印象、そして撮影技術だけが、写真の見方であるならば、そのコンペティションは表現者にとって、意味をなすものではない。


改めて作品を見てみると、

たしかに真っ黒で、何が写っているかもわからない。

何かのエラーではないのだとすると、

その先へ進むためには、作者を肯定する気持ちが必要だ。

従来の、被写体依存型や、手法による類の写真ではなく、

写真の中に心の有り様を表そうとしている、

心を映す試み。

じっくりと、良ぉ~く見ているうちに浮かび上がるものは…

あたかも闇夜のもののけのごとく、

もう視界ではなく、想像の世界で形をなして行く。

光が極端に少ない、暗闇の中に咲く花。

そのかすかな気配を、作者は伝えたかったのだ。



「何かのエラーで全てのデータが真っ黒な状態で届いている」


1917年のニューヨーク・アンデパンダン展に「泉」というタイトルで、普通の男子用小便器が作品として出品された時に、

定められた出品料5ドルさえ支払えば、誰でも出品できる無審査の展覧会だったにもかかわらず、作品としては採用されず、黙殺された。

このことは、この作品の出品者、マルセル・デュシャンが20世紀の美術に最も影響を与えた作家の一人として評価されるきっかけとなっている。


一つの賭けといってもいいデュシャンのこの行為は、既成概念の中で商品化して行く美術に、表現としての道を指し示す。


写真に思いを託すことのできる人は、限られているし、

多くの写真家は、思いよりも、彼らの存在を示すことの方により関心があるようだ。

存在を示すことよりも、写真という媒体を使って、見る人の心に侵入するという挑戦に、

私は心からのエールを送る。


                                                      写真家 矢野 雅也



このコンペの情報の転載を歓迎します。
どうか多くの方にこの情報が届きますように。
facebookやtwitterその他SNSへのシェア等、皆様のご協力をお願いする次第です。


野毛農場
2015.05.07

お問い合わせ
nogephoto+info@gmail.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?