about myself

ずっとずっと。
 
何かをしたい、何者かになりたいって。
 
そう願っていた。そう思っていた。
 
 
何になるのかな。どの分野で輝くのかな。
 
何の疑いもなく。何の迷いもなく。
 
そうあるものだって。それが普通だって。
 
それが自分だって。そういう生き方をするんだって。
 
 
それがどうだ。今の自分はどうだ。
 
何にもなれてなくて。何も誇れなくて。
 
ワンオブゼム。いや、ゼムにもなれてないか。
 
 
上を見ればキリがない。下を見てもキリがない。 
 
でも比較の問題じゃない。上も下も関係ない。
 
自分で納得できる自分。自分で自分と思える自分。
 
そうありたくて。そうなりたくて。
 
 
何をしたら良いんだろう。どこに進めば良いんだろう。
 
毎年毎年。当たり前のように年齢ばかり重ねて。
 
それでも今だに見えない自分。少なくとも今は自分じゃない。
 
幸せはきっと見出せる。でもそれは自分で描いた幸せじゃない。
 
 
年を重ねるたび、自分が自分に近付いている感覚なんてない。
 
自分が自分と遠ざかっているわけでもなく、
 
適度な距離感を持ったまま、なにもなんにも変わらない。
 
絶望の崖っぷちにも、希望の入り口にも、どちらにもいない。
 
 
いつかは何とかなるさ。
 
ならないさ。そうやってここまで生きてきたのがその証拠だ。
 
きっと進みたい方向が光り出すさ。
 
わかんないさ。絶対そうとも絶対違うとも言えないさ。
 
 
停滞したまんま。倦怠期のような感覚。
 
もしそれが普通で、たいていの人がこの感じだとしたら、
 
みんなずいぶん我慢強いな。それともみんな諦めているのかな。
 
そんなもんさって受け入れてるのかな。最初からこうなるって知ってたのかな。
 
 
少なくとも俺はそうじゃないからさ。
 
自分の生き方って良いなって自分で思いたくてさ。
 
今の自分は全然良くなくてさ。こんなの自分じゃなくってさ。
 
何かを壊して、何かを作って、何かを塗って、何かを自分と思えて。
 
そうありたくって。そうあるはずと思ってて。
 
 
ずっとずっと。
 
何かをしたい、何者かになりたいって。
 
そう願っている。そう思っている。
 
 
目標とか理想とかじゃなくて。
 
それが自分なんだって。それ以外は自分じゃないんだって。
 
そう思っている。そう思っている。