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日記【 草取りと731部隊と脅威の私 】

誰もが愛されて
穏やかに死んでいけるわけじゃない

Peridots / shoulder

そんな歌があった。

今日はまた、草取りをしていたんだけど、
頭の中にその歌詞がリフレインされてすごく憂鬱だった。
余りにも「それな」すぎる。

昨夜、よく眠れなくて
大日本帝国の731部隊についての動画なんかを見ていた。
もっと眠れない。
731部隊とは、第二次世界大戦中の大日本帝国において、生物兵器開発を目的とした残虐な人体実験を行った部隊だ。日本の歴史に漆黒の影を落とす、人類史上稀に見る最低最悪、極悪非道の戦争犯罪だった。
被害者は3000人にものぼる。あまりにも残虐なので、調べない方がいい。
高校の授業で、731部隊についての映画を見せられた。実験の様子がリアルで、恐ろしかった。あれはおそらく、日本ではなく被害国側が作ったものだろう。
それを思い出して、やめておけばいいものを
少年兵の時に部隊に配属されていた、90代の男性の悲痛な告白を取り上げたドキュメンタリーなんかを見てしまったものだから、寝るのなんか忘れてしまった。

誰もが愛されて
穏やかに死んでいけるわけじゃない

731部隊の例は極端だけれど、本当に「それな」。

人体実験で惨殺された人と自分とを重ねて
とても恐ろしくなった。あの理不尽な激痛、苦悶、恐怖、
絶叫と絶望。
私は、その人だったかもしれないし、今後自分の身に起こる事かもしれない。
部屋から出るのが怖くなった。

 同じ歌の中に
「君を守るから 僕は強くなった」という歌詞がある。
これもまた、草取りをしている私の頭の中にリフレインされていた。うるさい。

君を守る、って、何から守るんだろう。
天変地異とか、人体実験とか、理不尽とか?
車から守るために車道側を歩くとかだろうか。

もし私が誰かを守るとして。何から守ろうかと考えてみたら、
一番の脅威は「私」だという結論に達した。
その私から、君を守る、ということになる。
だから、君を守るために、私は君の前から立ち去るのだ。

君よ、どうか、愛されて、穏やかに死んでいってください。

草取りをしているだけなのに、涙が出てくる。
私がいないことが、みんなの幸せなんだ。
早くいなくなるから、待っていて欲しい。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

泣きながら草取りをしてる人がいたら、
危険なので離れてください。

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文中に登場する歌詞は
Peridots、というアーティストによるものです。
その歌とは別になりますが、
同アーティストの
「リアカー」という曲が私の推しです。歌詞の一部をトップ画にしています。

暗いのに、ここまで読んでくださってありがとうございました。

のがの







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