日記【「今何してるの？シーズン」到来 】

今日はカウンセリングだった。

今日も泣かなかった。
なるべくフラットに、他人事のように。

カウンセラーさんは、私がnoteを書いていることを知っている。
最近はどんなことを書くの？
と聞かれて、前回の日記【 シロクマのことは考えるな 】
について話した。
一度文章にまとめてあるものを話すのは、その場で思い出してポツポツ話すよりも楽で、感情的になりにくい。だから、泣かなかったんだと思う。

カウンセリングルームは東京だ。
 【 シロクマのことは考えるな 】の冒頭
コオロギやツクツクボウシが鳴いていることは、本当に驚いていた。
東京には、私が住んでいる所ほどの自然はない。
だから、ツクツクボウシは愚か、ニーニーもミンミンも、そんなに聞かないそうだ。ただ、玄関先にセミファイナルが落っこちていることは地方も首都圏も同じらしい。
ちなみにセミファイナルが生きているかどうかを確認したかったら足を見るといい。
6本の足が開いているのは生きている。閉じているものは既に事切れている。

話が逸れた。

こちらでは彼らが無数に、盛大に鳴いている。聞いている内に、ニーニーだかミンミンだかも全部一緒くたになり、ただのざわめきに変わって忘れてしまう。
丁度シシガミ様がデエダラボッチに変わる時
木の上の無数のこだま達がひとり、またひとりと音を立て始めたかと思うと、それは瞬く間にすべてのこだまに伝染し大きなざわめきに変わる。こだまひとりひとりの「カタカタッ」という音はもう聞こえない。あの感じに似ている。
もののけ姫ご覧になっていない方、すみません。生きろ、そなたは美しい。

ざわめきと言えば、私は外出時、必ず耳栓をしている。
電車が走る音、大音量のアナウンス、人の声、往来を走る車の音。
そういったものが私の耳に突き刺さり、恐怖に震え上がったり、叫び出したくなったりしてしまうためだ。
その耳栓は特定の周波数までは拾うものなので、完全な無音にはならない。必要なアナウンスなどは適正音量で聞こえてくる。完全に遮蔽してしまうと不安で体調を崩すので、この耳栓には大変助けられている。

しかし今日は、行きも帰りも不安が強く
端っこの座席で「どうしようどうしようどうしよう」と心の中で繰り返していた。喉の辺りと胸が締め付けられる。
何かが怖い。その正体が分からない。はやく電車を降りたい。
着きたい帰りたい。

来週はお盆で、カウンセリングはお休みだ。
2週間、心がひとりぼっちになる。

お盆には、親戚が来るらしい。
もてなす必要があるけれど、母が休みなので丸投げしたい。
親戚が来るということは
” のがのちゃん今何してるのリスク ”
が高まる。
来るのが平日であることが、さらにリスクを引き上げる。
嘘はつけない。無職だと言うしかない。
仕事探してるところ。これが無難だが、家族がいる前では言えない。仕事なんか探してないし、嘘をついている私の動揺が家族にも伝わるし。とにかく気まずい雰囲気になる。

先日、小学生の頃から知っている隣のあんちゃんに
雑談のさなか、「今何してるの？」と突然聞かれた。
不意を突かれすぎたので、姉のことを聞かれたんだと勘違いした振りをして、姉の仕事について話した。
しかし、はぐらかし続けることなんて出来ない。
「今何してるの？」と改めて聞かれたので
ええい、「なにもしてない笑ヤバい笑」と本当のことを言った。
あんちゃんの反応は、「自分でヤバいって言っちゃってるよー笑」だった。
どう思われたんだろう。
この歳で仕事してないなんて、人生の落伍者だ。

人は、会話のとっかかりや繋ぎに
「今(仕事)何してるの？」を使う嫌いがある。
それが普通の人間だ。だから恐ろしい。

でも、一緒に話していたもう1人のあんちゃんに
「トークが面白いよね！」と言われたので終わりよければすべてよしだった。
ピリピリイライラした家庭に育った者の
場の雰囲気を盛り上げる事に特化したスキルを舐めるなよ。
人と話す時、頭の回転は普段の5倍くらいになる。しかしそのスピードが加速しすぎると、失言が飛び出したりしてしまうので注意が必要だ。

どっと疲れた。

私はたまに、私に対して「こいつ誰なんだろう」と思う。
自分が他人に思える。
「私」は、こいつの世話をする立場にある。
なんでこんなクズを世話しなきゃならないんだ。こいつ誰なんだよ。
以前は、こいつを社会につなぎ止めるために奮闘した。
怖い、出来ないとかいうこいつを、学校に通わせたり、何とか職に就かせた。
通常の社会生活や人間関係を築けるよう頑張らせた。
トークだって頑張らせる。
こいつに腕を切らせたのも「私」だ。
恐怖や苦しみ、怒りはその手に全部隠しておけ。普通の人を演じろ、社会に参加しろ、と全てを頑張らせた。
動け、動け、働け、働け。
嫌だとか怖いとか、おくびにも出すんじゃないぞ。

今はもう、
社会に出るよう頑張らせる世話係はいない。
怖い、出来ない。そのまま放置している。もう何年も、社会参加していない。頑張れない。とても疲れた。
未来はない。

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

話が逸れに逸れて収集がつかなくなった。
一本締めで終わろうと思う。

お手を拝借。

よっ！
チャチャチャッ！チャチャチャッ！
チャチャチャッチャ！

ありがとうございました。
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