日記【後ろめたいっす】
今日は、役所に行ってきた。
いつになく駐車場が混んでいて、空きを探してうろうろした。
そこで目にしたデコトラ。
役所の駐車場に、デコトラ。
いや、自家用車なんだろうから、役所にデコトラがあろうがクラウンがあろうがスウィフトがあろうがハスラーがあろうがハチロクがあろうがセンチュリーがあろうが同じことだ。
同じことか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
お世話になっております。のがのです。
この日記は、何度も書き直しています。
自立支援医療の更新に役所に行った、それだけなのに、
精神科で働いていた頃のことをたくさん思い出して
つらつらつらつら書いてしまうのです。
見届けたかった患者さんが沢山います。今はこちらが患者になってしまい、とても残念です。
そこはぐっと飲み込んで、凡庸な日記を明るく書こうと思います。
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自立支援医療の期限が今月末に迫っていた。
来月末だと思い込んでいて、ふと受給者証を見て蒼白。
急いで車に飛び乗って役所へとひた走った。もちろん法定速度で。
ところで、抗うつ薬を飲んでいても、車の運転て大丈夫なんですかね。事故起こしたらなんか検査されてドーピングを疑われて出場停止とかになるんでしょうか。何に。
役所に滑り込んでひとしきりデコトラを眺め、
障害福祉課へ。
そこで、よく分からないが
課税課に行って欲しいと言われた。所得の申告をしているか?
のような事を言われ、まるで分からなかった。所得なんかないぞ。
あ、もしかして脱税してる?私は捕まるのか?いくら払ってないんだ?何百万とか?えっ。
出廷する被告人みたいな気持ちで課税課へ。
果たして、
「働いてないっす、障害年金で暮らしてまっす」
という後ろめたい書類を2枚書いただけだった。
担当の方の時計がかっこよかった。目を見て話せないので、
いつもそんなところしか見ていない。
そういえば、
カウンセラーさんの顔なんてもう5年は見ていないので、
どんな髪型をしてるとか、そんなことも分からない。いつも、
ぎゅっと握りしめた自分の指と床を見て話している。
そして、
「働いてないっす、障害年金で暮らしてまっす」の後ろめたい書類を持って障害福祉課に帰還。
更新の手続きを終えることが出来た。
役所には、献血バスが来ていた。
献血。出来るならしたいけれど、薬飲んでるからダメだよね。「協力したいのは山々ではありますが、私の血は薬漬けです」と顔に書いて泣く泣く通り過ぎる。
またひとしきりデコトラを眺め、職員の車かな?とか妄想しながら帰路に着いた。
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