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好きな人に好きと言うだけでなぜ

こんなにも大変なのだろう

ポルノグラフィティで、「元素L」、でした。

このセンテンス、当時の小学生ゴコロに感じた衝撃を、いまでも引きずるくらいには強く印象に残っています。

20年経ってもなお、と考えると、相当です。

今回は「好き」から派生させて、少しだけいろいろと考えてみる回です。

。。。

こんなにもみんなスポーツ好きだったんだ、と錯覚してしまうくらい、ここ数日のテレビはオリンピックに関連したスポーツの話題で埋め尽くされてしまいました。ニュース、ワイドショー、情報番組、そのどれもがそうなので、もはや番組で分ける必要も無いのでは、なんて思ってしまいます。

少し前までは、やれ不祥事だ、やれパンデミックだ、とどちらかというと逆風を立てたがっているように自分は感じていたのですが、今は昔、喉元過ぎればなんとやらで、多数派のためにメディアはあるのだ、と言わんばかりの姿勢に、ある種の清々しさすら感じるほどです。

ただまぁ、そこについてとやかく言うことは一旦置いときます。

オリンピックだ、ワールドカップだ、と大きなイベントがあると、「にわか」というワードをよく目にするようになります。この「にわか」さんは時に議論を巻き起こしますが、そこの是非を問いたいわけではなく、この方々は想いの大小はあれど、そのイベントのある側面に対して「好き」なポイントがあるのではなかろうか、と私は考えるわけです。

好きの反対は嫌いじゃなくて無関心、とどこかで聞きました。実際そのとおりで、有名なグループ(?)の例で言えば「アンチ巨人、アンチジャイアンツ」があるように、なんやかんや言ってプロ野球のことを少しは知っているから、そのグループに属するようになるのです(当人たちは括られることを嫌がるかもしれませんが)。イヤよイヤよも好きのうち。

。。。

無関心な層を振り向かせるのって、相当大変です。例えば、選挙。

投票率の低下が嘆かれて久しいですが、日本に限った話では無いようです。とはいえ低いことは低いのですが、以下のWebページを参考にすると、日本の投票率は52.7[%]なんだそうです。

で、雑な計算であることはご容赦頂きつつ、日本の政権を担う自民党を例に考えますと、

衆議院:276名(定数465) ※令和3年7月18日時点
参議院:126名(定数242) ※平成30年10月23日時点

衆参両議席の中で占めている割合は56.9[%]です。この数字だけ見れば、過半数の信任を得ているのだから、政権担って良いではないか、と思いますが、でも、それに至った投票率は52.7[%]なんですよね?

ん?

52.7[%]のうちの56.9[%]ってことは、有権者全体から考えると、約30[%]ってことになりますね。これで「民意を反映している」と言えるかというと、ちょっと疑問です。

少し脱線しつつありますが元に戻して、投票していない人を無関心な層と捉えると、その層は有権者の47.3[%]ものボリュームがあるわけです。この層の全員が関心を持ったとして、その時の選挙の結果は、果たしてどうなるでしょうか。と同時に、いわゆる野党の方々は、与党に対して攻撃や非難をすることもいいですが、無関心な層に振り向いてもらうように、味方につけた方がよっぽどパワフルではないでしょうか。

それが難しいんだよ、ということも重々承知の上でいえば、政治全体の印象を良くしていくことが、少し遠回りかもしれませんが、結果的には自分たちの利益となって返ってくるのでは、と思います。

。。。

今までを振り返った時に、無関心層を取り込めた例が無いかというと、そうではないはずです。

最初に書いたようなオリンピックで言えば、スケートボードやサーフィンの関心は高まったことと思いますし、少し遡ってもJリーグブームに端を発したサッカー人気の高まりもありました。スポーツに限らず、こちらも選挙で大きな社会現象を巻き起こしたAKB48のように、時にはアンチの力も借りながら、無関心な人たちを振り向かせてきた例はいくつもあるのです。

無関心な人が悪い、というわけでは必ずしも無くて、そこに眠る力はかなりのものを秘めているはずなので、そこを活用してはどうだろうか、というのが、いまの自分の意見です。それをできる人がムーブメントを作る人、今でいえばインフルエンサーのような存在になるのだと思います。

叶うことならそういう存在になりたいとは思いつつ、先ずは自分自身の「好き」を言語化できるように、これからもnoteで発信していきながら、その力を日々付けていくように、精進していきたいな、と考える次第です。

当初思っていた内容からだいぶ大きく逸れてしまったので、またどこかで改めて「好き」について考える機会を作ってみたいと思います。

それでは、また。

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