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砂金の話

【今回は1986年に発売されたソロアルバム「砂金」に封入されていた特典のブックレットの冒頭の文章をご紹介】

 たとえば、ボクが池の中の魚をのぞきこんでいたとする。そのとき魚が水の中からひょっこりと顔を出した。すると、どうだろう。まるで、ボクが池の中をのぞきこんでるんじゃなくって、魚が空気の中のボクをのぞきこんでるような、そんな錯覚におちいってしまう。また、寝ころんで空を見ている時、何となく自分が地べたに貼りついてる気がするだけで、いつか何かの拍子に空の向こうに落っこって行ってしまうんじゃないかと、そんな想像をすることもある。

ーーくだらない、のひとことでかたづけられるものが、案外楽しみの本質だったりするんだよね。

 このレコードと本はそんな楽しみのために作られたものです。正確にいうならその材料のひとつといってもいいでしょう。楽しみに正しい答えなんてないのだからー。


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