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震災の悲劇は何度も繰り返される

わたしたちはいま、
福島、宮城、岩手などの震災伝承施設と関わる仕事をしています

「震災」「伝承」
という名前の通り、訪問してくださった方々に、
過去に起きた災害から学び、
災害を自分ごと化してもらう
という目的の施設がほとんどなんですが、
これが本当にむずかしいのです。

訪問してくださった方々が現地に足を運んだ際は、
「命を守ることは大切!」
「防災対策をしておこう!」
という気持ちに駆られるのですが、
いざ一歩、現地を離れて、地元に戻ると、ほとんどのケースで忘れてしまうのです。

今の時代、色々選択肢があり過ぎて、
こういったケースに限らず、自分ごと化ってことが難しくなっているような気がします。

地球に生きている限り、わたしたちは自然災害を避けては通れないのです。
人生の中で大きな災害に出くわすこともあれば、出くわさないこともある。
それは誰にも分からない。
専門家ですら分かってないことがほとんどです。

いま私たちが暮らす時代は、近代化が進み、昔と比較すると、とっても便利になりました。
100年前の時代の人たちが今の時代にタイムワープしてきたらどんな言葉を発するのでしょうか!

わたしたちは、ともすると地球という惑星で暮らしていることを忘れてしまいがちですが、地球さんは46億年も生きてきて、その中で人類が誕生したのは20万年前です。
20万年でさえ、気が遠くなるような数字なのに、46億年って途方もない数字ですね。

数字が大きすぎてよく分からないので、身近な例で言うと、
地球さんの年齢を1日、24時間とするとわたしたち人類はラスト77秒、
なんと夜11時58分43秒に誕生したにすぎないのです。
ほぼ誤差じゃん!

日本や世界各地で様々な自然災害が起きた時に、地球という存在をちょっとは意識するようにはなります。
しかし地球上の長いなが〜い歴史の一部からすると、過去には想像もできないようなトンデモナイ出来事が起こっているのです。

日本は災害列島と言われる島国で、これまでも様々な災害に見舞われてきたし、これからも多くの災害に見舞われるでしょう。
日本は、国土の面積は世界の0.25%しかないのに、全世界で発生する地震数の20%、そして全世界の活火山数の7%が集中している国なのです。

とは言っても、心配しすぎて不安な生活を送っていても意味がありません。
大切なことは、最悪なことを想定して、対策まで考え抜くことです。
考えるだけで不安感や緊張感はグッと緩和されると思います。

例えば南海トラフ地震は30年以内に70-80%の確率で発生すると言われていますが、わたしたちが地震をコントロールできる確率はゼロです。
コントロール出来ないことを心配しても時間の無駄でしかありません。
心配事のタネを探し出して、コントロール可能な部分に集中することが必要になってきます。

地震そのものも、もちろん怖いことですが、
地震によって引き起こされる
・津波に飲み込まれてしまう
・家屋が倒壊する
・家族、親族、友人など大切な人々が被害に遭う
なども怖いことです。

コントロール出来る事は何だろうと考えると、できる対策をして、心配事はそこまで大したことはないと気が付くかもしれません。

では、わたしたちはいったい何から学べば良いのでしょうか。

わたしたちはドキュメンタリー映画『Life 生きてゆく』を見て、自分ごと化できるようになりました。

『Life 生きてゆく』の上映会にて、
参加者の方からいただいたメッセージ

実際に震災を経験した人や地域から学ぶことは本当に多いと思います。
さて、みなさんはどうですか。

今日も良い1日を!

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます! いただいたサポートは、取材やクリエイターの活動費として使わせていただきます。