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回顧

その人とは

仕事の関係で

出会った

ある書類に不備があり

訂正をしに

先方に出向いたのが

始まりだった


スーツ姿で少し長めの髪

背が高くて

声に特徴がある人だった

私はブルーのセーターを

着ていて…

不思議な事に

なぜか今でも覚えてる

わざわざ来て頂いてすみません

と言ってくれた


それから

また書類の関係で

連絡を受け

電話口で話をした時

また声に惹かれた

少しかすれたような

でも艶のある…

なんとも言えないその声に

からだが反応した事を

覚えてる

折り返し書類をFAXし

その欄外に

お礼のひと言と

電話番号をお聞きしたいです

と書いてみた

その直後

その人から電話があり

プライベートの番号を教えてくれた

間髪入れない対応に

多少、面食らい

あなたの連絡先は?

と聞かれて

染みついているはずの

携帯番号がそらんじれなかった

自分の番号なのに?…

とクスリと笑われた

動揺すると人はすっぽ抜けるものです

なんて答えたと思う


それから…なんとなく

つきあい

そしてなんとなく離れた

数年前

今の職場で偶然

その人がお客様として

現れて

私はすぐに思い出せなかったけど

その人は分かってくれて

迎えに来てくれた場所の事まで

覚えていてくれた

もう少し話したかったけど

仕事中の私は叶わず

また離れてしまった


今日、何気にTVを見ていたら

その人の出身地が出てきて

なかなかのピンポイントで

驚きながらも

またふと思い出してしまう

会いたい…と

それに尽きるのだけれど。


次のチャンスがあったのなら

前よりももう少し

近くにいたいなと

願ってしまった

一瞬の出来事

あなたは元気でいるのでしょうか

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