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富士フイルムのデザインが生まれるスタジオへ遊びに行きました。

ちょっと前になるのですが、富士フイルムデザインセンターの新オフィス、南青山にあるCRAYのオープニングパーティーに参加する機会をいただきました。以前、富士フイルム様のカメラを愛用していた時期があったので、僕の心の中は静かな興奮で満ちていました。ハードバップのジャズのドラムのように。

グラレコ風にイラスト描いてみました。

さて、他社製カメラをぶらさげて富士フイルム様のオフィスに潜入するのは結構な勇気が入ります。フジのカメラを手放したことをこんなに後悔した日はありませんでした。名機X100FやX-Pro2をとっておけば良かった!心の中で「ごめんなさい!」と叫びながらシャッターを切ってきました。ファインダーを覗き込んだ時、「あれ、このカメラ、モノクロ設定になっている?」と一瞬勘違いしたくらいシックで素敵なオフィスでございました。

Serge MouilleのAPPLIQUE MURALE 2 BRAS PIVOTANTSが壁からたくさん生えている!
アナログレコードが音楽に満ちているパーティーを予感させてくれる

彩度が抑えられ、整然としたオフィス。美意識で構築されたような世界観。ところどころに伝統を引用したデザイン。遊び心のあるオブジェ。かっこいいです。こんなオフィスでデザインをしたら、かっこいいものが生まれるに決まっている。そんな気持ちにさせてくれる場所でした。席は固定のようで、デザイナー御用達のEIZOモニターがずらりと並び、僕が密かに憧れているSerge MouilleのAPPLIQUE MURALE 2 BRAS PIVOTANTS というランプが惜しみなく壁から生えている。もちろんIDEEのバージョン。贅沢な空間。。。

新旧のロゴが歴史を大切にしている文化を感じる

地下にあるパーティー会場にはスパークリングワインとオリジナルの日本酒、そのカクテルが用意されておりました。集まっている人たちもザ・クリエイターといった雰囲気の人ばかり。たぶん、ハイトーンにブリーチした僕も他人からみたらザ・クリエイター感があると思うのですが、場違いな場所にきてしまった感でいっぱいで、「ああ、富士通の人いないかなぁ 涙」とキョロキョロしておりました。富士通デザインセンターの仲間を見つけた時のホッとした気持ちと言ったら。

パーティー会場は地下のホールで
オリジナル日本酒

さて、テーマに戻ります。僕はもともとの出発点はグラフィックデザインだったので、Illustratorというアプリを使ってデザインする時、カーソルを移動する単位は0.01mmでした。たとえば、ポスターにおける文字と文字の間隔も手作業でちょっとずつ調整したし、プリントアウトしては、「うーん、もうちょっとだな。」なんてブツブツ呟きながら深夜にデザイン作業していたりしました。そういうタイプのデザイナーには、美学で構築されているようなオフィスは気の引き締まる空間としてひとつの理想だと思います。

モダンな工房といった佇まい
ブロックでできたロゴ

しかしながら今は「人と組織」を考えるコミュニケーションやサービス、ビジョンのデザインを中心とした仕事をしていて、いろいろな人と一緒に協働しています。使うアプリケーションもパワポやmiroだし、なんなら制作している時間よりも人と会話している時間の方が多い。そう考えると、開放的な富士通・川崎タワーのオフィスは今の自分にはあっているような気がします。

大人の秘密基地感がかっこよかったです!

でもいちばん好きなのは自宅の仕事部屋(笑)。ハイブリッドワーク最高。いつか気が向いたら僕の仕事部屋の紹介でもしたいなと思います。ではでは。

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