見出し画像

【withコロナ/デジタル時代の5段階欲求】マズローをUPDATE 〜マーケティングでDX・AI時代の顧客欲求を知る

withコロナで大きく私たちの生活様式が変わった。同時にDXが進み、新しいデジタル時代が幕を開けたと言える。
マーケティングを考える上では顧客の価値観、行動が変わっており、その理解は重要となる。そこで、マズローの5段階欲求を、DX・AI時代に合わせてUPDATEしたいと考える。

画像1

●生理的欲求→ギガ欲求/Wi-Fi欲求

まずは生きていくための本能的な欲求である生理的欲求。
もちろんコロナ禍では、まずは生きる・健康が最重要である。その上でギガ欲求/Wi-Fi欲求をあげる。デジタルがリアルが同じくらいの価値を持ち、データから経済価値が生まれる時代がそこまできている。まずはデジタル世界と繋がることは生活インフラであり、ギガ死しない事は生きる事と同義な価値があるのではないだろうか。
マーケティングにおいては、インフラ部分なので難しい所もありますが、食や美と同じレベルと考えれば、攻めどころはあると考える。

●安全欲求→テレワーク/外出自粛欲求

次は安全な暮らしを求める安全欲求。
コロナ禍で一番目立った欲求がここだろう。外出自粛欲求が高まり過ぎて自粛警察や、県外者、感染者へ石を投げるような状況となってしまっていた。行き過ぎた欲求はダメだが、少なからず多くの人が持っている欲求だろう。
テレワーク欲求も、首都圏中心だがそれで就職先を選ぶような、新しいワークスタイルが生まれている。
マーケティングにおいても、おうち消費や、テレワーク用品の購入、そして家でのQoLを上げる消費は高まっているところと考える。

●社会的欲求→オンラインサロン欲求

続いて社会的な所属を求める社会的欲求。
企業・会社への所属から、副業時代、転職時代に移り、愛社意識も少し変わってきたところ。そしてデジタルで過ごす時間が増えたことにより、オンライン上で所属欲求が高まってきている。局所ではLINEグループから所属欲求はあるが、社会的な所属欲求としては最近増えてきているオンラインサロンに注目したい。
マーケティングでは、オープンなWEB世界の中で、あえてクローズな空間による価値へのアプローチは効果的だろう。

●承認欲求→いいね!欲求

そして、他者から認められたい承認欲求。
企業では誰もが出世できる仕組みで無くなった時代、アドラー心理学が流行ったりしている。そんな中、デジタル世界ではFacebookが広めた「いいね!」ボタンの力は凄い。いいね!欲求を満たすために、あらゆるリアル体験をオンラインに上げ、逆にインスタ映えのためにリアル体験を行うことが多くある。
マーケティングでも、映えを意識したものはもはや外せず、いいね!体験まで含めてデザインする事が重要である。WEB時代の顧客行動を表すAISASモデルの最後「Share」はまさにこの欲求に訴求する必要がある。

●自己実現欲求→インフルエンサー欲求

最後は、自分のあるべき姿を実感したいと考える自己実現欲求。
自分の創造性を発揮するし、社会に影響を与えるような存在になることは、デジタル世界ではインフルエンサーがそうだろう。今ならYouTuber欲求かもしれない。フォロワー数、再生数、チャンネル登録数が目に見える戦闘力を表し、金銭化できる仕組みも整ってきている。尊敬や名声は第4段階のいいね!欲求の範囲だが、それを超えて自己実現したい範囲がここである。
マーケティングではインフルエンサーマーケティングという手法も生み出され、インフルエふサーを利用したプロモーションもある。しかしもっとインフルエンサーになりたいという欲求に対するマーケティングは可能性が広がるのではないだろうか。

●第6の欲求

晩年のマズローは、第5段階に続く第6のようとして「自己超越欲求」がある。自己を超越して、社会のために貢献したいという欲求である。
SDGsが叫ばれ、Social Goodなデータ活動がまさに叫ばれている時代。自己超越はもはや第6段階ではなく、もしかしたら新しい価値観として、もっと身近な欲求として存在する時代になるのかもしれない。
そんな時代を求めることがもう自己超越欲求なのかもしれないが、そんな時代を目指していこうではないか。


この記事が参加している募集

お読みいただきありがとうございます!お気軽にコメント、スキをいただけると喜びます!全記事のサイトマップはこちら⭐︎ https://note.com/noeldata/n/n15a999015a4d