【すまさと】余市町ふるさとCNPの納税体験　～NFTはふるさと納税に革命を与えるか？

北海道余市町が実施したふるさと納税でNFTを返礼品とし、3分で売り切れとなり話題となっています。幸い私は納税してNFTを入手しました。その体験と、ふるさと納税におけるNFTの可能性、Web3によるスマートふるさと（すまさと）化について考えたいと思います。
今週はアニメ化クラウドファンディングでも1分で2000万円調達完売となるなど話題のCNP、CryptoNinja。応援させろ、納税させろの魅力を考えます。

■ふるさとCNPとは？

トップ | 余市町ふるさと納税CNP

まず、CNP（CryptoNinja Partners）は日本最大のNFTコレクションです。NFT界で絶大な人気を誇るキャラクターであり、そのIPを利用したふるさと納税の第1弾が今回の余市町のものです。
余市のNFTもクリック戦争と呼ばられ、スペースという音声の実況中継もありながら、お祭り騒ぎで3分完売でした。納税が争奪戦となり、希望しても納税できない人が多数いるという、普通では考えられない羨ましい光景でした。
運良く私の入手したNFTがタイトル画像に使用しているのです。夕日バックにワインとウニがエモいです。

↓私がCNPを追いかけるに至る日記はこちら

CNPはふるさと納税だけでなく、Ninja DAOの CryptoNinjaのアニメ化クラウドファンディングも1分で2000万円完売という熱狂です。
Twitterでも #応援させろ がトレンド入りするほどでした。この「応援させろ」「納税させろ」となるほどの魅力がこの忍者一派のNFTにはあります。
その話はここでは語り尽くせないので、また別の場でしましょう。

■NFTによるふるさと納税の価値

NFTには主に以下のようなメリットがあります。
1.保有者が会員証のように証明され、ユーティリティ（特典）を得ることができる
2.直ぐに入手できる。（受け取る側は直ぐに着金）
3.デジタル通貨を使えば、プラットフォーマーを通さず手数料、経費が安価

このうち、3は今回は利便性から日本円のクレジットカード払いとなっており、代理店も挟む事から大きなメリットはなかったと思います。
2はミントの数分後には手元（ブラックチェーン上）にNFTが届いており、ゲットした感覚を得る事ができました。ものによっては1のユーティリティをすぐに得ることができる可能性があります。
となると1のユーティリティが大きな価値となります。余市はワインの優先購入権や、Ninja DAOの限定スレッド参加券等があります。
実際はCNPの価格上昇のようなNFT自体の価格上昇も見込めるかもしれません。ふるさとNFTは1年間は売却できないようにプログラミングされています。1年後以降もユーティリティが継続するのかが、このNFTの価値向上に影響してくるでしょう。

■NFTでふるさとを救えるか？

ふるさと納税を私がこの数十年で最高の国家制度という理由が3つあります。
（1）努力した自治体にお金が入る
（2）納税者は返礼品が、ほぼ無料で貰える
（3）返礼品で地域の企業の売上が上がる
ふるさとNFTで（1）（2）は実現できるとして、（3）のメリットを奪わないようする仕組みがポイントだと思います。余市は、観光に訪れると絵柄が変わる仕組や、名産ワインの購入権等、よく考えられていました。

ただ、ユーティリティのところでも述べましたが、1年区切りでふるさとNFTを切り替えていくような仕組みとした場合、来年には廃れてしまうでしょう。
余市町が年区切りで、毎年ふるさとNFTを切り替えるのでなく、一度関係・興味を持ってくれた方へ継続して余市に関連してもらうことが、Web3型のふるさと納税と言えるでしょう。
山古志モデル（山古志村のNishikigoiNFT）のように、熱意をもって関心・参加してくれるデジタル村民によって、関連人口、熱意を増やすという取り組みがふるさとNFTでも行われるとよいでしょう。
今後、ふるさとNFPは激増（CNPだけで100件くらい増えるかも！？）、競争が激化するでしょう。この「納税させろ」の熱意を持ってもらうには、NFTの継続してユーティリティを提供し、参加してもらうような工夫が重要となるでしょう。

■Web3型すまさとへ

以前、私のすまさと構想では住人不足、資金不足、企業不足という課題への解決が必要と遡及していました。NFT、DAOが出てきたことによりデジタル住民は簡単にできるようになり、資金も速やかに集めやすくなり、企業のいらない経済圏が生まれようとしています。Web3型すまさとモデルにアップデートすることにより、Web3で地方創生が実現する可能性は高まっていくと考えます。