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デジタルワールドプラットフォーマーは生まれるか? (1)ゲームが世界を支配する

デジタルプラットフォーマーGAFAの躍進・規制は世界を動かしている。しかしまだ、彼らは自サービスのプラットフォーマーに過ぎない。自サービスを超えた、デジタル世界そのもののプラットフォーマーになることができるのか?それはパーソナルデータを一元に集めた、デジタル世界の征服者ともいえる。
このようなサマーウォーズのOZのような世界は生まれるのか考えてみたい。まず(1)ではゲーム世界から考える。

目指す世界

デジタルワールドプラットフォーマーの目指す世界はサマーウォーズのOZのイメージが近い。

OZとは? ― What's OZ? ―
OZは世界中の人々が集い、楽しむことができるインターネット上の仮想世界。 人々は自分の分身となるキャラ<アバター>を設定して現実世界と変わらない生活をネット上で送ることができます。
https://s-wars.jp/story/story_oz.html 

ショッピング、スポーツ観戦、ビジネス、各種手続きができる、まさにデジタル世界のプラットフォームだ。
行政手続きはデジタル庁に頑張ってもらいたいとして一旦置いておこう。
デジタルワールドプラットフォーマーはリアルワールドの生活に代わり、多くの可処分時間を費やす事になる。そのTIME GAMEを勝つ価値を持つためには、その世界を楽しめること、ゲーム・エンターテイメント性が重要と考えられる。人はタスクをこなさなければ長い時間を過ごせないのだ。

デジタルワールドプラットフォーマーの候補 ゲーム企業

デジタルワールドプラットフォーマーの候補として、まずゲーム・エンターテイメント企業を挙げたい。
ゲームでいうと、デジタル前世界では任天堂、SONY、マイクロソフト等がハードプラットフォーマーの役割を果たしていた。彼らはデジタル世界では存在感をまだ示せていないが、そのノウハウ、世界観は候補となる可能性がある。これこそDXと言えるだろう。
ハードの時代が終わり、ソフトの時代ではmixiやDeNAがプラットフォーマー的な存在を持ちつつあった。しかし、ゲームの主体がスマホとなり、ネイティブアプリとなったため、プラットフォームを経由する必要が無くなり、デジタルワールドプラットフォーマーとはなり得なかった。
そしてコロナ禍を得た現代、ソフト側のフォートナイトやあつ森が生活場所としての存在感を出している。

ソフトの可能性 フォートナイト・あつ森

フォートナイトはAppleに戦争を仕掛けて話題だが、バードプラットフォームに依存しない、クロスプラットフォームは理念的に適している。そしてフォートナイト世界上でのコミュニケーションによりコミュニティが形成されたり、米津玄師ライブのようなエンターテイメントも充実してきている。スキンと言った課金要素も、リアル世界のファッション欲に成り代わる要素がある。
あつ森こと「あつまれどうぶつの森」は、任天堂により守られた優しい世界であり、フォートナイトのような殺し合いが存在しない。この安全な統制は、公共性と相性が良い。アメリカ大統領選挙や自民党総裁選にも利用されうるほどの力を持っている。
彼らがゲームの世界を中心としつつ、ゲーム内でエンターテイメント要素を増やし、また行政、3rdパーティーへ接続してサービスを拡充できれば、デジタルワールドプラットフォーマーとなり得ると考える。
アバター(スキン・コスチューム)については、デジタルワールドで自分の分身のように振る舞うため、プラットフォームから3rdパーティーに接続する際も、アバターポータビリティ、スキンポータビリティがあると良い。
フォートナイトとあつ森はその世界観が異なるため、どちらがどう発展するかは今後も注目したい。

サマリ

デジタルプラットフォーマーを超えた、デジタル世界そのもののプラットフォーマーとなるデジタルワールドプラットフォーマーは生まれるのか。
その目指す世界はサマーウォーズのOZに近く、その候補はゲーム企業が挙げられる。
デジタル前世界では任天堂やSONYがハードプラットフォームを提供しており、上手くDXできれば可能性がある。
ソフト世界ではフォートナイト、あつ森がコロナ禍でコミュニティを築いており、各要素が充実していけば候補として可能性がある。

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