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【物理思考】世界を変えたいなら物理で考えよう

さて、何とか思考という本が世に溢れてきていますが。私が推薦するのは物理思考です。物理学の物事の理(ことわり)を理解し、普遍的な法則を導き、新しい現象を実現させる力は、VUCAと呼ばれる先の見えないこの時代にこそ、求められるものです。
物理思考を使って(いるかもしれない)成功している人物として、ビジネス界からはイーロン・マスク、政界からはメルケル首相が挙げられます。なぜ、ビジネス、政治の世界トップが物理を学び、その物理思考で成功しているのか、考えてみます。

■なぜ物理思考なのか

なぜ今、物理思考が必要なのか。
日本で就職するにあたり、物理屋さんは結構苦労します。今でこそ、データサイエンティストが持て囃され、統計、数学力が魅力的と感じてくれる先進的な企業も出てきましたが。基本は、推薦でメーカーに就職が多いです。
就職の際、先生(物理屋は先生と呼ばず、さん付けで呼び合う慣習ですが便宜のため)に言われて記憶に残っている言葉があります。
「何かを作りたいなら工学部の学生が求められる。何かを変えたいなら物理の学生が求められる」

かつては、日本はモノづくりが強く、優秀なエンジニアが多く活躍していました。しかし現代では、VUCAと呼ばれるような先の見えない時代になっています。良い物を作れば売れる訳ではなく、かと言って消費者のニーズも曖昧で、移り変わりも早く掴むのが難しい。20世紀の考え方では、ビジネスが上手くいかず、どんどんとジリ貧になっていきます。

そこで推薦するのが物理思考です。(イーロン・マスクも薦めてます。画像の帯はジョークですが、イーロン・マスクの言葉です)
物理は、物事の理(ことわり)を理解し、普遍的な法則を導き、新しい現象を実現させる力を持っています。それを成す思考こそ、物理思考であり、現代のイシューを解決してくれると考えます。具体的な思考、例はシリーズでお伝えしますが、今回は成功例として、イーロン、マスクとメルケル首相を紹介します。

■イーロン・マスク「新しいものを見つける時、私は物理のフレームワークを使う」

イーロン・マスクといえば、現代、次世代において最も輝いている実業家の一人と言えますが、彼は大学で物理学を学んでいます。
TEDで彼は、何か新しいことを始めるときは、物理学のアプローチを使う必要があると言っています。物理は、量子力学のように直感に反する新しいものを見つける方法だと。
WIREDの記事では、物理学が教えてくれるのは、類推ではなく第一原理をもとに理屈を考えることだと言っています。スペースXのロケットのような複雑な問題も、シンプルで本質的な原理に削ぎ落として考るれば、解決出来ることを言っています。これこそ、物理思考です。

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■メルケル首相「「どんな議論であっても、努めて理性的に考えます。女にはそんなことはできないと言いたがる男性はみな、驚きますけどね」

メルケル氏といえば、ドイツ初の女性首相であり、16年も独トップを勤め、EUを引っ張ってきた「世界一の宰相」です。メルケルも大学で物理のを学び、博士号も取得しています。
メルケルは東ドイツ出身であり、東ドイツでも自然の法則を止まる事はできないと言って、物理を志しています。そこから、ベルリンの壁崩壊があり、民主主義を目指して政界に行く訳であり、ドラマチックな人生です。
メルケルは、コロナ禍、難民等の混乱の中でも冷静であり、理論と事実に基づく考え、言動が評価されています。
コロナ禍では、そんなメルケルが「事態は深刻である」と言ったからこそ、ドイツはその言葉を信じたと考えられます。

「私の考え方は科学を学ぶことで形作られました」
「どんな議論であっても、努めて理性的に考えます。女にはそんなことはできないと言いたがる男性はみな、驚きますけどね」

メルケルにおいても、物理の本質的な考え方が根底にあり、それを政界で具現化していったのでしょう。

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