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雨の隙間にローズとカモマイル ~NARD農場レポート vol.2〜

ローズやカモマイルのシーズンは、5月と6月。
毎年、梅雨真っ只中であります。

今年も2週間前から毎日天気予報をチェックしつつも、農場見学日の雨マークはいつまで経っても変わることなく、当日を迎えました。

立川駅から特急あずさに乗り込みます。
甲府までの道すがら、時折激しい雨が車窓を叩きつけていました。
甲府からは在来線に乗り換え、甲斐駅に到着。
無事に生徒さんたちとも合流し、ふと空を見ると雨は止んでいました。

甲斐駅にはNARD JAPANの方が迎えて来てくださっていて、ここからは車でNARDの研修センターへ。
3年ぶりに人がたくさん訪れるからか、住み着いていると思しき猫ちゃんが、少し迷惑そうな微妙な表情で迎えてくれました。

いぶかしげな表情が、何ともかわいらしい。

生徒さん全員が集まったところで、いよいよお待ちかねの農場へ。

少しの間バスに揺られてたどりついたのは・・・美しいバラ世界!
抜けるような青空ではないけれど、曇り空もまた幻想的で、ローズのピンクを引き立ててくれるよう。

咲き誇るローズ。高貴な香りが辺り一面に漂う。

普段であれば、毎日摘み取られてはハーブウォーターへと姿を変えるローズたち。
でも今朝は摘み取りをせずに、見学用に残しておいてくださったそうで、花たちは大量に咲き誇っていました。

その可憐かつ凛とした佇まいと、風に乗ってそこかしこにに漂う上品な香りは、さすが「花の中の女王」と呼ばれるだけのことはあります。

 
そして、早速摘み取り開始!

今朝咲いたばかりの花はピンクの色がとっても鮮やかで、摘み取るのが本当にもったいないくらい。
けれども、開花してから1日以上経過すると、ローズは一気に香りを失ってしまいます。

というわけで、農場の方からも「今朝咲いたものをちゃんと摘んでくださいねー!」とのアドバイスをいただいたので、大切に使わせていただくことを胸に誓いつつ、新鮮なお花を摘ませていただくことに。

ピンクの鮮やかな花が今朝咲いたもの。白い花は1日以上経過したもの。

咲いて丸1日も経っていない花々をたくさん摘み取り、それをすぐに水蒸気蒸留することで新鮮なローズウォーターが作られている。
そう実感すると、改めて大切に使いたいなと思います。

そしてこの日は、カモマイル・ジャーマンもたくさん咲いていました。

一面のカモマイル。

小ぶりのものが多いけれど、愛らしい姿と上品で優しい香りを存分に楽しむことができます。
こちらも、生のカモマイルティーを楽しめるよう、ローズ同様に摘み取らせていただきました。

最後に、ローズたちに囲まれて生徒さんたちと。

一度も雨に降られることなく、無事に見学終了!

生花の香り、花や棘の感触、土や虫とのふれあい。
「自然って本当にすごいよねー!」と、この日だけで何度口にしたことでしょう。

摘み取り完了と共に、後ろ髪を引かれつつも農場をあとにし、午後は水蒸気蒸留の見学とアロマクラフト作りにへ。

というわけで、次回最終回に続きます!


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