キラリナ東京下の方
善福寺公園に来ています。何回、言えば分かるんだろう…!
ところが今日はやけに賑わっています。ワンちゃんを連れたお婆ちゃんが、ベンチでコーヒーを飲む私と池の間のギリを、今通過していきました。
交わされる「ごめんなさいね」の言葉です。
ざっくばらんなところでは最近私、次のバイトを探して目下無職中ではないでしょうか。ひょっとすると不安になりますんで、1日に1〜3回公園に来ています。
古本屋に応募したらもう決まっちゃった!と言われ、輸入食品屋さんに応募したら採用担当さんがコロナで寝込んでる、と言われ、目下、面接待ちです。目下。
モッカモッカ♫昭和のコーヒー♫流れる音楽ぴったりね♫『モッカ・コーヒー』朝の陽に…
と、架空のコーヒーのCMソングなんか考えてしまいながら毎日過ごすのです。
気楽と言うのに抵抗有りません。
気楽なんですが、先日は舞台を観てきました。
前にジモティーで会った川口くんという役者の子。彼がキラキラ舞台に出るということで。ご招待頂き観ました。
中目黒のキンケロ・シアター。
あれですね!キラキラした、いわゆる若い俳優さんアイドルさんが和気藹々とやる、感じの舞台で。やっぱりあれですね〜。
キラキラ、全員が輝いていましたね。
物語も、キラキラと眩しいものでした。私、舞台を観るっていうと人間の精神を絵の具でぶちまける様な、生々しいのが好きなんです。
キラキラしたものなんて中々、中々、目下、観ないです。
ところが観てみると、それはそれで爽やか。
眩しさが胸に残りました。
キラキラした若い俳優さんや、アイドルさんの舞台などを観ると、わたしはTwitterなどで本人達の素の姿を覗きたくなるクチです。
その舞台の演者さんたちも軒並み 覗いてしまったよ!覗いてもうてるがな!覗いてもうた、言うてるやろ!
すると久々に思ったこと。
みんな
「○○系俳優のなんとかです。誰かの推しになりたい!」
みたいなことや
「演技や歌、ダンス、なんでもやる人。お仕事依頼はDMください!」
みたいなことがプロフィールに書いてあります。
そしてツイート内容は、自撮りが7割、あとはご飯や仲間についての話、前向きでハッピーな話。
それは、私が10年前に上京して「おれが1番面白い」と思っている芸人さんたちの群れに飛び込んだ時に、全員の自信や顔つきから抱いた、激しい競争の印象。
自分は自信を持っている。だからやってるよ!という力強さ。
それを毎日削り合っている人達の、あのなつかしい空気。
なつかしさで言うと白亜紀、ジュラ紀のようになつかしい。それを思い出しました。
俳優の皆さんはだいたい顔が良いので、自撮りをするのは当然の流れです。ただ、それを俳優が15人いたら15人すべてSNSでやり、自信をぶつけ合っていると思うと、やっぱりすさまじい世界なわけで。
歳を取り、自撮りはもういいか、となるまで続く全員野球の修羅の世界ですよ。
芸人さんで言えば、若手の芸人さんが必死に面白いツイートや仲間との面白いじり合いツイートをするのと同じ。
19〜25歳ぐらいの若い俳優さんたちの振る舞いを見て、なつかしい気分に浸ったのでした。ぐっときたよ。
自分に自信を持つことは大事だし自分は売れる!となるのは当然で、自意識はとても必要です。
そんな人が100万人くらい、各夢追い世界にいるのが東京の真の恐ろしさではないでしょうか。
ないでしょうかって言うと、奇跡体験アンビリバボーみたいですが、それも許してもらえるほど都は懐が広いですね。
ダンカン馬鹿野郎、菊次郎だよ馬鹿野郎!
お前と会った仲見世の…そんな煮込みしかない仲間と共に私も乗り越えていきます。