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日記(2024/4/5-4/8)

2024年4月5日

気になっている人と、2回目の電話。そもそもまだ会ったことのない人を、なんで気になっているんだろうと考えてみた。
その人とのやりとりは、特に話題が続くわけではない。毎日、その日の景色やできごとを送り合って、こんな日だったんだ〜素敵〜 と思っている。仕事の多くは連絡のため、私生活でののんびりと続くLINEはあまり得意ではない。だからその人とのLINEは、とても居心地のいいやりとりなのだ。電話は3時間ほど続いたけれど、切ってからも、もっとお話しできたらなと思った。(総じてたのしい)

2024年4月7日

担当する結婚パーティーがあった。結婚式の仕事の前は頭の中がとにかくそれになる。数日前まで雨予報だった天気もすっかり裏切ってくれて、風も穏やかな気持ちのいい日。ひらけた公園でのその会は、ふたりが本当に好きなものが並び、ふたりの大切な人が集い、それはもうとても、いいムードだった。沢山の桜の木を背景に、桜吹雪の中にふたりをお祝いした。
パーティーを結んだ後も、ふたりはもちろん、ゲストの方や、スタッフの皆んなが「とにかく、いいお祝いだった」と声をかけてくれて、同じ温度でこの日を共有できたことがとても嬉しい。あの景色を見てから、気持ちがずっとほくほくしている。

2024年4月8日

今日と明日はおやすむ日。ゆっくりしてやるぞ〜と思いながら朝を過ごす。仕事のいそがしさに比例して荒れてしまっていた部屋を整えて、温かいお茶を飲みながら、途中の読書をはじめる。ネットに上がる誰かはわからない人の日記を読んでいて出会った「ティンダーレモンケーキエフェクト」という本。Tinderでマッチした人と日記を交換する人の日記本。関わりに出会うことの儚さと希望。つづかない運命とつづく運命が無作為におきていく、人の日々を知ることで、自分も懸命に過ごしていける気がする。面白い本でした。

お昼はosseさんで、交換日記をしている3人で集まる。優しいあんに包まれる竜田揚げ。あんかけってもしかして、赤子を包むおくるみなのでは?と思うほど、口の中から私の全てに優しさが広がっていくような感動。美味しい食事は健やかである。

日記を交換しているからか、3人でのお喋りは「空気を読む」という咄嗟の意識がいつもより少なくなる。これまでは人に話していなかった細々した私の気持ちも、日記で見てくれているから、気にしなきゃというプレッシャーの圧も、泡のようにシュワシュワとあるだけ。それが壁になったり、囲まれることなく、シュワシュワと近くにあるだけという、ちょうどいい感覚がある。(泡としてあることはあるから、決して自分ばかりにはならずに、その人の心地良さもほんのり意識しながらお喋りを楽しめる。)

18時すぎ、東京の時の先輩がパートナーの方と伊勢に来ているらしく、呑みにいくことに。パートナーの方も実は前に偶然隣の席で呑んだことがあって、そこからもいろんな偶然が重なって会ってみたいと思っていた方。数年前には思いもしなかった会だったけれど、とても楽しく、おもしろい時間だった。
最近の考えごとに、"ときめきについて" "結婚とは" "人と過ごすと決めること" などがあって、今日のふたりをみていると、なんだかんだそれは素敵なことだと再認識した。距離や気持ちをゆるしたり、頼ること、愛しいと思うことは、人間に必要なのかもと思う。(結婚をする、しないとは別の話で。例えば一人で過ごしていきたいとしても。)
いい時間だったなぁと思いながら、タクシーに揺られ、森の方の家に帰る。




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