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あつかったらぬげばいい

今でも絵本コーナーに足を踏み入れるのは少し緊張する。

子連れでもなく、子どもや孫がいるような年齢でもなく、ただの絵本好き。

でもその世界に入った時のワクワク感がたまらなくて、

この日も意を決してずかずかと絵本コーナーに足を進めた。



私は本屋さんに行くたびに、この緊張とワクワクのスリルを楽しんでしまっている。

これがやめられない。絵本コーナーは他のコーナーと違って、テーマパーク感がたまらないのだ。


これ絵本って言っていいの?おもちゃやろ〜

え、、この絵本でかすぎる、、

絵本作家さんてほんとおもしろいこと考えるな〜

これ私も読んでたな〜なつかしい、ずっとあるんや



側から見たら、大きめのカバンを持った学生がのそりのそりと絵本を見つめ続ける不思議な光景だろうな








あ、これこれ、

このフォルムと色合いとサイズ感、最高なこと。

この日の目的はヨシタケシンスケさんの「あつかったらぬげばいい」


雑誌MOEの絵本屋さん大賞2020で1位になったそうなので、ご存知の方も多いかもしれない



実は、私の好きな女優の清原果耶ちゃんがインスタグラムでこの本を紹介していて、ずっと読みたかったのだ。

どうでしょう、思ったよりうんと小さくてかわいい絵本でしょ?



絵本といえば、なんというか「はらぺこあおむし」とか「いないいないばあ」とかを想像してしまうのだが、

「あつかったらぬげばいい」は


これほんまに子ども向けに書かれたのか?


と思うほどハタチの私の心に染み渡ったのだ。







あつかったらぬげばいいなんて

当たり前のことすぎる

でもがんばりすぎて、目の前しか見えなくなって、

呼吸も少し苦しくなってきたとき、


きっと当たり前のように自分を犠牲にしてしまう


自分は何でもいい、どうでもいいんだって思ってしまう


そしてそれが当たり前だって考えてる







「おーい、君たちのその当たり前って違うでしょ、ちょっとちょっと冷静になりなされ」


って言ってます。


心も頬もゆるくなります。


ぜひ読んであげてください。




くすっと笑えてちょびっと泣ける
コドモだけどオトナな本です。

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