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かしこさラボ

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賢さとは何か、どのようにすればはぐくむことができるのかを探求するためのマガジンです。 賢さの要素を分析して理解し、それを手に入れる実践をとにかく溜めていくところから始めています。…
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2022年8月の記事一覧

いまだ精神論が生き続けている理由

 この文章を書くときに、いつも、youtubeで「集中 勉強」とか検索して、環境音楽的なものをBGMでかけているんですが。カフェの音、雨音、波の音、川のせせらぎ、鳥のさえずり、などなど。  このような音を聞いてリラックスするということは、人間の遺伝子は、そのような環境──たとえば砂浜とか、人が周りにいるとか──は、安全だから、リラックスして良いという判断をしている、ってことです。  人混みが安全とか、水の近くが良いというのは分かるとして、鳥の説明をします。鳥の鳴き声がする

偏差値が5ポイント以上下がった日本

「わが大学の大学入試偏差値は驚くほど高い。他大学との相対的に見たらそうかもしれないが、大学の絶対的偏差値があるならば、この10年で、5ポイント以上はさがったという実感がある」と、知り合いの大学の教授。 それは、大学だけではない。会社も同じ。企業偏差値という指標があるとしたら、会社の偏差値は5ポイント以上下がった、という実感がある。会社だけではない。政治もサービス業も建築も芸能も芸術もそうではないか。反論は大いにあるだろう 問題は、なぜ、そういう声が出てくるようになったかで

【人事に効く論文】自組織においてシェアド・リーダーシップを実現するには、何が必要か?

1. 90秒で分かる論文の概要シェアド・リーダーシップ(SL)の説明変数、目的変数、調整変数を明らかにすることを目的に、数々の先行研究をメタ分析した論文です。2007年から2017年にかけて発表されたSLに関する論文243本から、研究目的に合致する40本が抽出され、以下の仮説およびリサーチクエスチョン(RQ)について検証が進められました。 仮説1:チーム内環境は、SLの発現と正の相関がある → 支持された。目的共有・社会的支援・ボイスはいずれもSLの発現と正の相関があった

BOTANIST、YOLU、DROAS。一発屋で終わらない。ヒット率を高める仕組み「IPTOS」

noteを書いてみて本当に目まぐるしく消費者動向は変わっていきますし、日々無数にブランドは生まれています。なので創業から今でも、やっと安定した、これで安泰なんて思たことは一度もなく、変わらず競合データや自社のデータを見ながら日々ビビりながら経営しています。そして当然ながら誰かに何かを教える立場にあるなんて微塵も感じていませんでした。 しかしnote1回目、多くの方々から大変ご好評いただいたことで自分みたいな人間の知識でも、日本の経営者やビジネスマンの皆様に少しは役に立てるん

人材と技術という『資源』~競争と模倣の行方~

組織を活性化するのは「資源」である。その資源をいかに生み出し、活用するかで組織の存続が左右される。待ったなしの競争が繰り広げられるなか、技術の革新で大きく時代が変わろうとしている。今回は時代を変える「資源」について深掘りしてみたい。 まずは、資源にはどのような種類があるのか、一般的な分類から確認する。 経済のグローバル化が進む割に、国民国家の枠組みは守られる。そして豊かな不動産は動かせない。侵略か、物流か、生産かという選択を促すことになる。「破壊」と「創造」は、対局にあり

迷子の社会~失われた方向感覚~

戦場では指揮官のセンスが勝敗を分ける。とくに「進むのか、退くのか」の判断は生死を大きく左右する。SDGsの報道を見ていて、ふとそんなことを考えた。日本には真のリーダーシップが欠落し、大半の兵卒は方向性を見失い、与えらえた自由の中で「自慰行為」に走る。 67年の時を経て、再び敗戦へ。イーロン・マスクの勝利宣言とともに。 ①戦後の日本社会大戦後の日本は、安全保障をアメリカに委ね、経済成長に基軸を置いた。「護送船団方式」や「マスメディアの活用」で価値観・教育水準・生活様式・資産

『価値の高い記事作成』で自分自身をエンゲージメントしてしまえ【かしこさラボ:実践編5】

noteで「かしこさラボ」をはじめて1か月。かなり自分自身が賢くなっている実感がある。活字や概念図に大量に触れて語彙力や論理性が高まる。感情と日々向き合う。世代や志向で好まれる表現の違いを理解する。情報収集の作業効率が上がる。中期的な計画を具体的に検討する。 自身の専門分野である教育にあまり触れずに役に立つ記事を作ろうとすることで、自分自身の学習効果が高まっている。専門性が高くない記事になるので「いいね」率は高くならないが、このやり方は教育の仕組みでも採用する価値は高いと思

『アイデンティティの運用』を学んでコミュ力を高める【かしこさラボ:実践編4】

今回は、『アイデンティティの運用』について考えてみたい。簡単に言えば、「あなたはどういう人ですか」ということだが、それをしっかりと言語化できるか、意識的に運用できるかとなれば話は別だ。 ソクラテスが「汝自身を知れ」といったのは、2400年ほど昔のことである。未だにこの言葉が生き続けるのは、当時から今に至るまで人間の「最大の関心事」かつ「難解な問題」であり続けたのは「自分」であるということだ。 ①アイデンティティの構成要素 その他にも、仕事や趣味、所属や財産などが挙げられる

『日本らしさ』を学んでコミュ力を高める②【かしこさラボ:実践編3】

今回は、世界とコミュニケーションをとっていくうえで、特に重要だと考えている2つの「キラーコンテンツ」について扱う。 ①サブカルチャー多くの外国人が日本を知るきっかけとなっている「アニメ・映画・ゲーム」などのサブカルチャーは、日本文化への入り口として充分な役割を果たしている。それどころか、ハリウッド映画など世界の文化に影響を与える存在になっており、かつて北斎らの浮世絵版画がヨーロッパの印象派に影響を与えたように、世界的に見て秀逸なクオリティを持っている証といえる。 日本のサ

『日本らしさ』を学んでコミュ力を高める①【かしこさラボ:実践編2】

外国人とコミュニケーションを行う機会が増えるなか、日本の特徴を聞かれてうまく説明できなかったという経験談はよく聞く。そういった場面で活用できればという趣旨もあるが、「日本の強みや弱点」を理解することで、日本が生き残る活路を見出したいというのが大きい。 日本の良いところを掘り起こしてみたら、「とんでもなく良い国」であることが分かった。これは是非とも守っていかなければならないという思いを強くした。内容が盛りだくさんなので2回に分ける。次回は「日本が生き残るためのキラーコンテンツ

世界変革の前夜は思ったより静か

世界のルールが根本的に変わってしまう… そういう展開は、マンガや映画ではよく起こる。それが現実でも起きそうだ。 あと数日(から数週間)で「トップレベルの画像生成AI」が、世界中にフリーで配布される。 イラスト、マンガはおろか3D CGや建築、動画、映像…果てはフェイクニュースからポルノまで…あらゆる創作に携わる全ての人を巻き込む、歴史的な転換点が訪れようとしている。 凄さ的には、悪魔の実がメルカリで買えるようになる。念能力トレーニング動画がYoutubeにアップされる。

AIが見つけてきた存在しない収蔵品の展示

文章から画像を生成する「DALL·E 2」のベータテストに参加しました。日々いろいろな画像を生成して眺めています。 命令文の工夫次第ではこの世に存在しない物体をリアルに顕現させることができるので、まるで異世界をのぞきこんでいるような感覚になります。 今回、AIが生成した「何に使うのかわからないモノ」たちを並べ、ちょっとした展示にしてみました。 ここにあるのは全て、人の意識の奥に転がっていたものたちです。 ひとつくらい見覚えがあるかもしれません。 収蔵品の一部

Web3をめぐる「物語」のすれ違い リオタールのポストモダン論から考える

「大きな物語」という言葉を聞いたことがあるだろうか。フランスの哲学者、ジャン=フランソワ・リオタールは、モダンが「大きな物語」に依拠する世界、そしてポストモダンを「大きな物語の終焉」として特徴づけた。 Web3をめぐっては、それを国際競争力の切り札に位置づけたり、経済成長へのエンジンとして期待する議論も交わされている。しかし、Web3の源流であるブロックチェーン技術を生み出した思想と、経済成長や成長戦略は、そもそも同じ「物語」依拠しているのだろうか、というのが今回のテーマで

Web3の「日本人的」な戦い方 情報収集とデータ分析

こんにちは、渡辺創太です。 ブロックチェーンや暗号資産などWeb3領域の情報は、世界中でさまざまなジャンルで溢れかえっており、アップデートのスピードも物凄く速いです。それらを適切にキャッチアップしていくことは簡単ではないですが、それを実行し分析することはこの領域で働くため、起業するための最も重要なスキルの一つだと僕は考えています。また、主語を大きくするのは良くないですが、いわゆる「日本人的」な強みや考え方の1つに改善力があると思います。これはロングタームで複利的に効いてくる