渡辺創太ブログ

Astar Network、Startale Labsファウンダー。ブロックチェーンを…

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Astar Network、Startale Labsファウンダー。ブロックチェーンを使って新しいWebを作っています。 twitter 英語:@WatanabeSota 日本語:@Sota_Web3

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最近の記事

言語化力

「イメージできないものは魔法では実現できない」葬送のフリーレンでリヒターが言っている言葉である。イメージとは究極のところ言語化力だと思う。イメージすることはビジュアルで思い浮かべるということでもあるけれど、思い浮かべたビジュアルを自分の言葉で意識的、無意識的に表現できなければイメージの粒度が荒い。最近の個人的な課題がこの言語化力で、将来的な会社のゴールや個人のゴールは見れているけど、それを言語化しみんなに伝えるという部分で改善ができるのではないかと思う。なので、思考の整理と言

    • サムスンとUOBからシード追加ラウンドで5億円の調達を実施し、シードラウンドで累計10億円の資金調達を完了しました

      久しぶりの投稿となります。Startale Labs CEO、Astar Networkファウンダーの渡辺創太です。サムスンとUOBより今回シード追加ラウンドで5億円の調達を実施しました。昨年のソニーネットワークコミュニケーションズからの5億円のシード出資に加えシードで累計10億円の資金調達となりました。スターテイル・ラボ1周年を1月3日に迎え、本当の偶然あの坂本龍馬の誕生日も1月3日ということでテンションあがったのですが、今日、ほぼ創業1周年のタイミングでこのブログを公開で

      • あれから1年

        2022年9月29日にAstarが日本の暗号資産取引所に上場し、日経新聞1面に広告を載せてから1年が経った。この1年でFTXが破産したりした結果、アメリカは依然として厳しい状態にあり、中国も香港で活動が見られるものもスピードは思ったよりも早くない。日経新聞の1面カラー広告では今のweb3におけるマクロコンディションは日本にとってとてもチャンスだという趣旨で広告を打たせていただいた。実際には350を超える企業のロゴを僕とCOOの石川で1件1件 DMをしながら集めた。 余談だが

        • 2023 上半期

          2023年も上半期が終了しました。スターテール・ラボを立ち上げたのが1月3日なので、この6ヶ月はAstarもスターテールもかなり仕込みの時期でした。 色々な事件や規制強化がありマーケット的には非常に大変な半年でしたが、日本は幸いあまりダメージを受けておらず、政府の支援や日本大企業の進出などもあり我々的には地に足つけて事業を推進するフェーズでした。すでに過去少なくても2回はこのようなマーケットを経験している身としては、こういう時にしっかりBuildしていたチームが次のサイクル

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        記事

          スターテイル・ラボ マスタープラン v2

          2023年の2月にスターテイル・ラボのマスタープランを公開しました。 ここから解像度が上がってきたのでマスタープランのv2といったら大袈裟ですが、久々にブログを書こうと思います。 Web3のマスアダプションに向けて何が足りないのか?我々が作りたいのは、「世界一スケーラブルなブロックチェーン!」「最先端技術がふんだんに使われた最も革新的なブロックチェーン!」とかではありません。「人々の日常生活の裏側で当たり前に使われているブロックチェーンです。」その時には今のインターネット

          スターテイル・ラボ マスタープラン v2

          28歳の抱負

          28歳になりました。今、日本からアメリカにいく機内の中でブログを書いています。1年経つのは早いものですが、27歳もあっという間の年でした。2022年にローンチしたAstar Networkは最高2000億円ほどの時価総額を持つプロジェクトになりました。(昨今マーケット環境などもあり700億円くらいになっちゃったので頑張らないといけないです。)2022年にはForbes誌の選ぶアジアにおけるIT部門の30歳以下の30人の1人にも選出いただきました。2023年に入りこの数ヶ月は自

          1月 最近考えていること

          最近、OpenAIがすごいなと思う。個人的に尊敬していて好きなスタイルの経営者の1人がOpenAI CEOのサム・アルトマン。Y Combinatorの元CEOでもある。僕がStake Technologiesを2019年末に始めるときにスタートアップをどう伸ばせばいいのか?ということでY Combinatorの資料を漁っていたりとか、2017年くらいにシリコンバレーにいたときにまさにY Combinatorは全盛期で憧れを抱いていたのを覚えている。ChatGPTも十分すごい

          1月 最近考えていること

          Startale Labsを設立しました。

          2023年1月3日、Startale Labsを設立しました。シンガポールと日本に拠点を置き、アジアを代表するweb3テック企業を創ります。イメージとしては北米のConsenSys、ヨーロッパのParityにあたる企業をアジアにつくりたいと思います。いままで通り、最初からグローバルで人材、モノ、資本を集め世界で挑戦していきたいと思います。 以下、プレスリリースとなります。 web3事業・プロダクト開発を行う新会社Startale Labs設立のお知らせ。 〜Astar N

          Startale Labsを設立しました。

          $ASTR日本上場!!と意気込み

          お待たせしました。Astar Networkのネイティブトークンである「$ASTR」 が日本の暗号資産取引所であるbitbankに上場します。取引は26日から可能になります。Astar Networkは僕が2019年に始めたプロジェクトで3年間開発を続けてきました。最初は2人で始めたプロジェクトでしたが、チームは30数人まで拡大し世界中でアンバサダーやアドバイザーもいれると100人以上、アドレス数も45万以上になりました。 当時2019年、web3などと言ってもほぼ誰からも

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          Binanceアメリカに上場しました。

          こんにちは、Astar Networkの渡辺創太です。Binanceアメリカ (正式名称:Binance US)にASTRが上場し、Astar Networkがアメリカに本格的に進出します。過去これまでは、アメリカ人とアメリカに居住する人は簡単にASTRトークンを購入することができませんでしたが、アメリカの規制に準拠した形で運営されているBinanceアメリカに上場することで、本格的なアメリカ進出を果たします。 Astarはお陰様で日本で取り上げていただくことが増えています

          Binanceアメリカに上場しました。

          Web3の「日本人的」な戦い方 情報収集とデータ分析

          こんにちは、渡辺創太です。 ブロックチェーンや暗号資産などWeb3領域の情報は、世界中でさまざまなジャンルで溢れかえっており、アップデートのスピードも物凄く速いです。それらを適切にキャッチアップしていくことは簡単ではないですが、それを実行し分析することはこの領域で働くため、起業するための最も重要なスキルの一つだと僕は考えています。また、主語を大きくするのは良くないですが、いわゆる「日本人的」な強みや考え方の1つに改善力があると思います。これはロングタームで複利的に効いてくる

          Web3の「日本人的」な戦い方 情報収集とデータ分析

          日本企業をWeb3で世界に、「Astar Japan Lab」が目指すもの

          こんにちは、渡辺創太です。 先日、日本国内で「Astar Japan Lab」の設立を発表しました。国内企業とWeb3サービスプロバイダーの交流・協業の促進を目的にしたコンソーシアムです。参加企業でブロックチェーンの活用ケース検討し、協業できるプラットフォームにしていきたいと考えています。 おかげさまで発表後、Web3の事業展開を目指すスタートアップから大手まで、多数の企業様からのご応募をいただいています。今回の記事では「Astar Japan Lab」を立ち上げた目的や

          日本企業をWeb3で世界に、「Astar Japan Lab」が目指すもの

          分散化した組織作りと働き方、Web3領域で世界を目指すアスターチーム内部を公開

          こんにちは、アスターネットワークの渡辺創太です。 アスターの開発をリードしているステイクテクノロジーズは、パブリックチェーンを作っている会社です。将来はDAO(自律分散型組織)化することを目指していることもあり、現在でも出来る限り分散化した組織作りをしています。 アスターのチームは、一般のスタートアップや他のWeb3企業と比べても、比較的ユニークな事例だと思っています。今回の記事では僕たちのチーム作りやメンバーの働き方について紹介していきたいと思います。 国籍や拠点が分

          分散化した組織作りと働き方、Web3領域で世界を目指すアスターチーム内部を公開

          Web3企業、チームへの「トークンインセンティブ」どうすべき? アスターネットワークの設計事例

          こんにちは、アスターネットワークの渡辺創太です。 今回のnoteでは、Web3企業におけるチームスタッフへの「トークンインセンティブ」設計について、アスターネットワークの内部の設計事例を公開させていただこうと思っています。 Web3企業がそこで働くスタッフへ報酬としてどのようにトークンを配布しているのかという情報は、実はほとんど公開されていません。しかしその設計はプロジェクトの存続を左右するほど大切なものです。このnoteが、少しでもWeb3で挑戦する起業家の皆さんの参考

          Web3企業、チームへの「トークンインセンティブ」どうすべき? アスターネットワークの設計事例

          「冬の時代」の戦い方、Web3を信じる起業家へ

          みなさん、こんにちは、渡辺創太です。マクロ経済やテラUSD(UST)崩壊の影響を受け、今月暗号資産市場が暴落しました。今月はa16zやセコイアのレポートを読んだり会ってお話ししたりしていましたが、この厳しい状況は、短期的なものではないと予想でき、ドットコムバブルを引き合いに出しているtweetなどが多く、長期戦になりそうだなと思いました。今回の市場のクラッシュで大きく流れが変わり、奇しくも「web3」というキーワードが世界的なトレンドの中、それを支えるブロックチェーン/暗号資

          「冬の時代」の戦い方、Web3を信じる起業家へ

          左ききのエレンに想いを寄せて

          左ききのエレンという漫画を読み始めたのは2019年の3月ほどでした。2019年の1月にStake Technologiesという会社を起業したので、当時は「誰でもない誰か」でした。 左ききのエレンに興味をもったきっかけは「天才になれなかった全ての人へ」というメッセージです。周りからは色々と言われますが、僕はこれまで、自分のことを天才だと思ったことはありません。むしろ天才達に負けてきました。現役で東大に落ち、1年浪人して受けた2度目の試験ではなんとテストの総合点数が下がりまし

          左ききのエレンに想いを寄せて