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上場企業のマーケティングってどうやっているの?

こんにちは、
[ウェブ軍師]野田です。

今年の夏は
ほんとに異常な暑さで
大好きなゴルフも躊躇して
足が遠のいてしまってます…。

あなたも熱中症には
ホント気をつけてくださいね。

さて、アツい!と言えば、
つい最近まで、ある上場会社さんの
Webサイトリニューアルのプロジェクト
のプロジェクトマネージャーをやってました。

10か月間のプロジェクトでした。

今回の話は質問を多く頂く、
上場会社や有名企業のWebマーケテイングの
内情について、こっそりお伝えしようと思います。


Webサイトリニューアルされた
上場会社さんはCMや電車広告など
展開されているので、
きっとあなたもご存じの会社さんだと思います。

リニューアルの目的は、【集客力アップ】です。


では、集客力アップをどのように実現するか?
という話になります。
そこでまずは、現状対応している施策をヒアリング。


■CM
■電車広告
■ネット広告
■SEO対策
■コンテンツマーケティング
■媒体掲載
■EFO対策

などなど。

以前から集客マーケティングを実施されているので、
いろんな専門会社とお付き合いもされていて、
担当者の方のWebリテラシーも高い状況です。

ここまで聞くと、

やっぱり上場会社は資金もあるし、
人もいるからできるんだよー

と思われるかもしれません。


しかし、この会社さんも【瞬時】に
できた訳ではありません。

お話しを伺うと、ここまで来るには
いろいろ苦労されていらっしゃいます。
その経験をもとにマーケティング施策されているのです。


こちらの会社さんでは、WEBマーケティングに
関わる方は3名でした
(責任者の方、主窓口の方、スタッフの方)が
皆さんウェブやマーケの専門ではなく、
ほかの業務と兼任で対応されています。


デザイナーやライターなどの専門の方は
社内にいらっしゃらないので、
外部の会社に依頼されています。
コンテンツ(文章)については社内で
分担して書かれています。

そして、SEOや広告についても外部の会社と
リレーションを取って対応されています。

社内で対応されているのは、
全体の方向性決めと業者コントロールとなります。

私の目から見ても、とてもバランスのよい
対応をされていて、まさにマーケティングの
インハウス化を実現されていると思いました。


インハウスマーケティング(内製化マーケティング)
というと、すべてを内製化するという意味で
とらわれてしまうケースがありますが、
デザインやシステムなど専門的業務を社内に
配置してしまうと、管理や評価をする仕組みや
体制が必要になります。


そうすると、余計なコストや労力がかかるため、
外注した方がコストを抑えることもできますし、
評価もしやすいため、【ブレーン(頭脳)】を
内製化して、専門家と共に対応していく
マーケティングが理想的です。


多方面になり、クリエイティブの頻度やレスポンス、
外注コストを抑えるような段階になってから
作業も内製化した方がよくなった場合で、
インハウス化していくのが良いと思います。

私の考える、マーケティングのインハウス化への
ステップは以下が理想と考えます。

【インハウス化へのステップ】
①戦略を主としたマーケティングチーム設立
②マッチした専門会社とのリレーション
③クリエイティブの人材採用


このあたりはまた別の機会に
詳しくお伝えしようと思います。

さて、Webサイトリニューアルプロジェクトに
話を戻すと、目的は【集客】でした。


この【集客】を実現するためにどうするか?を
検討していった結果、

今のWebサイトの課題は1つに絞られます。

それは【ユーザビリティ(使い勝手)】です。


認知や集客施策は広告展開により、
多くのアクセスを集めています。

このアクセスからの問合せ率(CV率)を
向上させることが一番の集客になります。

こちらのWebサイトは5年以上前に構築され、
適時コンテンツ追加されていました。

特にSEO会社より、いろいろな情報の追加を依頼され、
トップページの長さも何画面にもなってましたし、
動線が複雑になっていたのです。

そのため、【情報整理とシンプル動線】
することを目的になりました。

しかし、これが一番むずかしいのです。

ページ数も多く、コンテンツも多い。
これを整理すると、SEOの効果にも
影響出る可能性があります。

そのため、その点をご理解頂きながら
情報整理しつつ、分かりやすい見やすい構成を
検討していったのです。

そのため、実際のデザインや制作に
入るまえに2~3ヶ月要しました。


そうして、構成→確認→修正を繰り返し、
デザイン、システム、他ツールとの連携を
ほぼ毎週訪問しながら一緒に検討していき、
晴れて完成。

そこまでに要した時間が10カ月ということです。

たぶん客観的にあなたが完成したWebサイトを
ご覧になったら、「ふーん、普通ですね」と
思われるかもしれません。

しかし、その普通と思われるように
構築することが一番難しいのです。

デザインもシンプルでエフェクトや
動画を効かせることもせず、
カッコイイサイトではありませんが、
対象である40代以上の閲覧者が
見やすい使いやすい動線になってます。

これにするには依頼者である
クライアント視点ではなく、
【閲覧者視点】にすることの
ご理解が必要です。

わたしは多くの企業のWebサイトや
マーケティングに関わらせて頂くにあたり、
上場企業や有名企業のWebマーケテイング担当の
方々はこのあたりを理解されていることが
共通と感じています。

自分たちの【観賞用】ではなく、
閲覧者に対してのWebサイトや
マーケティング施策を主に考えられる。

ここが一番重要であり、
そこをブラさないことができている。

それこそが、上場企業のWebマーケテイングの
主軸になっていると思うのです。


繰り返しになりますが、上場企業や有名会社の
Webマーケテイングも最初から完成していたもの
ではありませんし、人数やコストが潤沢にあるもの
でもありません。

コツコツ積み重ねて、継続していった結果、
ほかが羨むようなマーケティングになって
いったということなのです。

海外ではインハウスマーケティングは
あたりまえであり、今後3年以内には
日本でもインハウスマーケティングは
よりあたりまえになってくると思います。

いまからでも遅くはありません。

インハウスマーケティングの取組を
始められることをおススメします。


今回も最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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