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今週のニュージーランドの新聞記事より - コミッショナーに希望を託すニュージーランド医療

最近は晴れの日が多くて、その分朝の冷え込みが強いです。
(と言っても、日本の冬とは比べ物にならない暖かさだと思いますが。)

今日はまた医療関係の記事です。
(元記事はこれです。)

以前にも書いたように、ニュージーランドの医療は結構危機的な状況です。
それを改善するために、ヘルスミスターがDr. Lester levyと言う引退した脳外科医をHealth NZを経済的に立て直すためのコミッショナーに任命しました。

Levy氏について詳しくは知らないのですが、彼は、自分のビジネスも持っていたり、他の医療政治関係の役職についていたりするので
その政治的、経済的なことに関する能力が買われたのだと思います。
1年の任期なので、少なくとも半年以内には何か変化があったかどうかが見られるはずです。(上手くいけば)

今までも、ニュージーランド政府は、政府関連でない会社にシステムの改善などを外注して依頼していたようですが、問題はそのような会社は結果が出なくても何も責任を取らない。
そういうことに多くのお金が無駄遣いされてきました。
今回のように、誰が主導権を取るかと言うことが明らかになるのは私個人的には良いことかなと思います。

彼が言うように、医療費の多くは無駄遣いされていると思うので、それを明らかにして、予算をもっと有意義に使えるようになれば、フロントラインの危機も少しは解消されるかもしれません。

前回の政府は、ニュージーランドの医療を中央統制型にしようとして大きな改革をし、結局お金は大量に使われたものの何も変わりませんでした。

今回の政府は、地域統制型にすると言うことです。
(地域統制型の問題点は、地域により医療格差が大きかったことなのですが。)

ここから、ニュージーランドの医療を立て直すのは大きな改革だと思います。
でも、少しずつでも改善していって欲しいなと切実に思います。

いつも思う事は、医療従事者は少しのミスでもその責任を取らされるのに
政治家は、大きなお金を動かしてうまくいかなくても、何も責任を取らなくていい。

たまに、「責任を取って辞職」という政治家もいますが
辞職して、また次に給料の良い何かの役職に就くわけなので
それが「真に責任を取る行動」と言えるとは私は思いません。

とにかく、ニュージーランドが、
患者さんにも、医療従事者にも満足できる国になって欲しいと思います。
取り敢えず、私は自分ができる事を続けていきます。




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