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「できる」と考えても「できない」と考えても、あなたは正しい。

ニュージーランド在住、医師・ライフコーチをしています。

今読んでいる本に、こんなヘンリー フォードの言葉が引用されていました。

Whether you think you can, or you think you can’t – you’re right.

ヘンリー フォード

『あなたが「できる」と考えても、「できない」と考えても、どちらでもあなたは正しい』

つまり、「私にはできる」と考えれば「できる」(事が多い)し、「私にはできない」と考えれば「できない」(事が多い)。
そのため、どちらにせよ、考えていた事が「正しく」なる訳です。

勿論「できる」と考える対象になる事が、自分のコントロールを及ぶ事でなければ、「できる」と考えていても「できない」かもしれません。
また、「できる」までの時間も現実的である必要があります。

例えば今、私が「オリンピックの100m走で金メダルを取ることができる」と考えて努力しても、多分「できない」でしょう。
特に、金メダルを取るには、他の人よりも速くないといけない。
他の人がどの位速いかは、私のコントロールの外にあります。

また、「明日トライアスロンに参加して、一定の時間内にゴールする」事は、今の体力を考えると(笑)「できる」と考えても「できない」と思います。

でも「来年、トライアスロンに参加する事ができる」と考えて努力するなら「できる」でしょう。

また、「来年のトライアスロンに向けて、毎日走るか泳ぐかサイクリングのいずれかのトレーニングをする」のは「できる」と思って努力すれば「できる」のです。

反対に来年のトライアスロンに参加なんて「できない」と考えていたら、努力もしないでしょうから、参加する事は「できない」でしょう。

ねっ。どちらの考えも「正しい」ですよね。

職業柄、医学的な理由で生活保護を受けている人の診察をします。
そして「現時点では全く働けない」とか「何時間ぐらいだったら働ける」、「どんな仕事だったら働ける」という診断書を書くのです。

似た様な病気の状況でも、仕事に戻る事が「できる」と考えている人もいれば、働くことは「できない」と考えている人もいます。
仕事に戻る事が「できる」と考えているほど、最終的に仕事に戻って、または仕事を見つけて収入を得る事が「できる」様になる事が多いと感じます。
(勿論、そうならない人もいますが。」

反対に、私が医師として(この人、仕事に就けるのではないか)と思う人でも、本人が(自分はいつかは仕事が「できる」)と考えなければ、「できる」様になる事はほぼ無いです。

私が(この人は、この状態なら「できる」んじゃないの)と考えても、(私には「できない」)と思う人には、色々な理由がある様に思います。

「頑張って最低賃金で働いて、ストレス貯めるより、生活保護で働かずしてお金を払ってもらった方が良い」という人もいるでしょう。

でもよく遭遇するのは

  • 自分の能力を信じられない。

  • 気持ちが沈みすぎて、変化が起こせると思えない。

  • 周りの世界が信じられず、周りからのサポートを受け入れ難い。

など、皆さん、内面に何かブロックになるものを抱えている感じがします。

もしもあなたが、ある事を「できない」と考えていたら
自分の中のどんな考え方や思い込みが「できない」と思わせているのか
自分の中を見つめてみて下さい。

「できない」と考えている事が、自然に「できる」様になる事は稀です。

「できる」と考えている事は、自分のコントロールが及ぶ事なら「できる」のです。

最初は、大きな目標に対する「できる」でなく、小さな目標にして下さい。
『働く事が「できる」』と今は考えられてなくても、『毎日5分外に出て陽の光を浴びる』のは「できる」と考えられるかもしれない。

「できる」でなく「できるかも」でオッケーです。

そして、自分のコントロールできる事を「できる」と考えて努力していると、
直接コントロールが効かないことも「できる」事がよくあるのです。

あなたの目標は「1年に一億稼ぐ」という大きなものかもしれないし
「毎日ベッドから出て、ちゃんとご飯を食べる」というセルフケアかもしれません。

目標の大きさは関係ありません。
あなたが「できる」と考えるのも、「できない」と考えるのも
最終的にはあなたは正しいのです。

応援しています。

「親も育つ子育て」を広めるために、私の持っている知識、経験、資料をできるだけ無料で皆さんに届けたいと思っています。金銭的サポートが可能な方で、私の活動を応援していただける方は、サポートをしていただけると嬉しいです。