ダンス素人の見方⑧ DaKaTz
2024.5.15 MEETS presents 「ABBIE FROM MARS JAPAN TOUR 2024」
(https://meets.rinky.info/events/19823)
DaKaTz:ウタ(dance)、ヨシア(bass)
大塚の「Meets」という初めて入る店。お目当ては「DaKaTz」! ベースの448(ヨシア)とダンサーのウタを中心にしたユニットで、存在は薄々知っていたが今になってようやく見ることができた。公式サイトにあるライト(照明)やサンプラー、ドラマーなどは欠場でしたが、ベース・ソロなのでPAの超激低音が逆に活きた。クモの足を思わせる指運びで、緩急を付けつつも、とにかくゴツゴツと弾きまくる。素手で岩を掘るようなハードボイルドな音だ。我が道を往くこと、まさに「蛇蝎」のごとし。
ダンスもきっちりとした基礎に則った、非常に優美でバランスの取れた端正なもので、また「だまし絵」的なトリッキーな要素もあった。こういうのは初めてです。拡幅/昇降の円運動をメインにしたエネルギッシュな踊りの他に、バリ舞踊のごとく繊細な手指の表現、そして何となくサーカスのマジックショーを思わせるような演出された動作もあり、奇妙な気分に引き込まれる。これは本来はライトとの絡みなのかもしれない。
特色は足を開いて沈み込むような動き、そして輾転反側〔てんてんはんそく〕するみたいなタメの利いたひねりですね。とりたててて異様な動きをするわけではないんだが、(おそらく通常の)セオリーに則ったシークエンスの途中で、体の持って行き方に奇矯なアクセントが入る。そのため単調にならず見ていて飽きがこない。音にいちいちシンクロしているわけではないのだが、全体通して完全に体内リズムが音と一体化している印象、こういうのも見ていて単純に気持ちのいいものです。
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