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【旅行】 伊香保温泉から老神温泉へ

伊香保温泉で目が覚めた。
窓を開ければ山が広がり、涼しい風が吹いている。

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朝に温泉に浸かる。
十時近くまで寝ていてから出る。

旅館のチラシをみると、昨日見た関東ふれあいの道は、ロープウェイの頂上駅に通じているらしく、そこは二十分ほどらしいから行ってみる。
とりあえず登って、ロープウェイで降りれば、バス停の前に着く算段である。
山道の入り口にロープウェイの運休日がある。
一か月に一日ほど休むらしい。
人がいないから、マスクを外して、深呼吸しながらゆっくりと歩く。

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日差しが強いが山の中であり、木に覆われているから、楽に歩ける。

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やがて緩やかな道に出た。

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栗が落ちている。

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冬場はスケートリンクもあるらしい。
スケートリンクの裏を抜けると、ロープウェイの駅が見える。

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ロープウェイも止まっている。
十五分に一度出るらしい。
次は十時三十分であろうか。
入口に回ると、『ロープウェイ運休』の立て看板が出ていた。

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どうも観光客がいないと思ったが、自分は下で運休日を確認した気がする。
日付を確認したうえでその日が今日であることとつながりがつかなかったらしい。
展望台があるらしいから、二か所ほど行って、青空のもとに広がる山々の連なりや眼下の街並みを見てまた降りる。

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今度はそれほど待たずにバスに乗り、渋川駅に向かう。

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温泉の送迎まで間があるから、渋川市美術館に寄ってみる。
有名な彫刻家の作品が多くあるらしい。
渋川駅に向かう尾などバスで、少し手前で降りる。
降りたはいいが、美術館がない。
またしてもiPhoneで確認する。
iPhoneがない時代の旅行はどうしていたのだろうか。
二、三分ほど歩くと美術館があり、正面入り口に行けば『本日休館』の札が出ている。

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一応、休館日は確認した気がするが、脇を見ると、『作品入れ替えのため、全館臨時休館』ど出ている。
本当にiPhoneがない時代の旅行はどうしていたのだろうか。

渋川駅までは近いといえ、日差しが強烈な中を十分ほど歩く。
歩くだけ。
朝、食べていないし、美術館に行くはずであった時間もあるから、駅前の食べ物屋を何軒か見る。
どうも入る気が起きず、少し歩いてチェーンの和食屋に行くが、ここも入る気にならず、戻って蕎麦屋に入る。
見知らぬ街のめし屋に入るのに、蕎麦屋ほど無難は店はない。
手打ち蕎麦の看板を出していたが、食いたいものを食うことにして、大根おろしうどんを頼んだ。
しばらくして、大根を下すような音がする。
水沢うどんであるのか知れぬが、こしがあり、これはうまかった。

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渋川駅から上越線に乗る。

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二十分ほどで沼田駅に着く。

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天気予報で上州は夕方から雨と言っていたが、二時前から降り出した。
送迎まで二十分ある。
今日の旅館は食事つきであるが、時間調整がてら駅前のコンビニで飲み物でも買おうかと思っていたが、雨が強く、駅のホームで待つ。

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時間になり、改札口を出るとやんでいて、旅館の車も来ていた。
沼田駅から老神温泉までは、車で四十分近い。
バスもあるようであるが、自分はかなりの頻度でバスに遅れるから、送迎付きのほうが楽である。
車に乗ると、すぐに雨が降り出した。
土砂降りである。
両側に飲食店の派手な幟が並ぶ幹線道路をとおり、やがて山に近づく。
老神温泉の近くに行くらしいバスがそのまま車の多い道を行くのと違って、送迎の車は山に入る。
うねる山道は、谷底に向かうようであり、酔いそうである。
そうして、山間の里にある老神温泉の旅館に着く。紫翠亭という大き目のホテルのような旅館である。
ロビーも広く、仲居さんたちも浴衣で出迎えてくれる。
手続きを済ませると、仲居さんが部屋まで案内してくれる。

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中国の人らしく、日本語を頑張っている風であったが、それはそれでのんびりした気分になる。

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着いたのは三時であるが、散歩をしようにも土砂降りであるから、ロビーで紅茶を飲んでから、さっそく温泉に入る。

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自分が行くと、一人出たので、誰もいない。
大浴場に浸かって、上がると、サウナがある。
サウナは小児のころに入った気がする。
入ってみたが、すぐに出た。
外の露天風呂に入る。
そういえば、仲居さんから八時で交代制の露天風呂があると聞いたが、ここだろうか。しかし、ここは、室内の大浴場からガラス張りだし、交代制の風呂とは思えない。
とりあえず、稲光のする山と雨を見ながら、温泉に浸かる。
ここのお湯は透明で、柔らかい湯である。
口に含んでも僅かに味がする程度である。
雨が次第に強くなり、浸かっていると、雨が顔に当たるから立ち上がる。
立ち上がっても当たるから、風呂の縁に立って雨をやり過ごす。
止んでまた浸かる。
一時間くらい居て、出た。

温泉から上がったところで、雨は続く。
地図で見て、ポピー畑や湿地公園があるらしいから見ようかと思っていたが、散歩に出られるような雨ではなく、ただ部屋で山と雨を眺める。
夕食は六時からであるから、その前に再び入る。
今度は三十分くらいで出た。
夕食は個室のようになっている。
久しぶりにうまいものを食った気がする。

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自分は刺身でも卵焼きでもご飯がほしくなるから、途中でご飯が足らなくなる。
仲居さんが途中できて、自分のお椀を見て『お代わりはいいですか』と聞いてくるが、何だか遠慮をしてしまう。
しかし、おかずが多彩で、この後、また温泉にも入るからちょうどよかった気がした。
八時くらいに温泉に入る。
今度は目の前の庭園がライトアップしている。
しかし、交代制の露天風呂はどこにあるのだろうか。
三十分ほど温まって、出た後に、風呂の入り口で水を飲む。
飲みながら、案内を見ると、どうも大浴場の扉の向こうにあるらしい。
扉はどこにあったのであろうか。
部屋に戻って、パンフレットを見ると、やはり自分が使っていた風呂とは別にもう一つ露天風呂があるらしいが、もう時間で入れない。
もう一度くらい入ろうかと思ったが、眠くなってきたし、放送大学をつけながらそのまま寝てしまった。

夜中の四時ごろに目が覚めて、温泉に行く。
誰もいないから、露天風呂で体を伸ばす。
雨は上がっている。
しだいに山の向こうが白んでくる。
温まるのと、縁に腰かけて休むのとを繰り返して、出た。
朝食の時間まで部屋で雨を眺めていた。
朝も同じ場所で食事である。
残さなかったが、腹いっぱいである。
食べた後、また風呂に入る。
十時くらいまでのんびりとして、車で送ってもらう。
雨は上がっていた。

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結局、老神温泉は、旅館から一歩も出なかった。
沼田駅に着くが、電車が三十分以上ある。
沼田城でも見ようかと思ったが、すぐにそんな気力はないことに気付き、ただ待つことにした。
再び上越線に乗って戻る。
旅の帰りは、どこにも寄らずにただ帰るに限る。

旅館は周りに飲食店やコンビニがあれば素泊まりでもいいと思う。
車で行かないから、送迎ありだと助かる。
もしくは、湯本温泉のように、駅前が温泉街とか。
地方に行く場合は、バスやロッカーなどで小銭がいる。
温泉宿に泊まる場合は、無暗に観光せずに、宿と温泉でのんびりしたほうが楽しいかもしれない。

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