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【旅行】伊香保温泉とハラミュージアムアークへ

2020年9月8日、大宮から湘南新宿ラインに乗って、伊香保温泉に行くつもりが、宇都宮線に乗ってしまい、次の土呂で降りる。
どうも同じホームに、行き先が違う電車が来るのに慣れない。
前も柏あたりで、水戸に行くつもりで成田方面に乗ってしまった気がする。
土呂駅のベンチで強い日差しを見ながらいくらか待って、大宮に戻る。
今度は間違えずに乗り、高崎から両毛線、新前橋から渋川まで上越線に乗り、渋川からバスに乗る。
年季の入ったバスで、硝子は曇りガラスのようになっている。
しかし、交通系のICカードが使える。
温泉に行く前に、ハラミュージアムアークという美術館に寄るために、『グリーン牧場前』というバス停で降りる。

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グリーン牧場前バス停時刻表

降りて、十分くらい歩く。

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九月に入っても一向に収まらぬ残暑ですでに暑い。
日傘がほしい。
美術館の入り口に着く。

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ここにもバス停がある。

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切符を買って、美術館へ。
磯崎新の設計だそうで、黒で統一されたシンプルな建物になっている。

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庭には、大きな立体作品があった。

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なかは、現代美術の作品が三つの建物に展示してあり、好きな横尾忠則の作品やどこの現代美術館にでもあるのではないかと思う、草間弥生の作品があった。
草間弥生の作品は、部屋に入ると、天井も床も一目に黄色地に青いドットで塗られ、真ん中にガラス張りの立方体があり、それが見物人や塗り込められた壁を映している。
立方体は一か所、真ん中が四角く開いていて、内側は同じ色に塗られた大小のかぼちゃが置いてあり、それが天井も床もが身になっているから、上下左右が合わせ鏡になり、延々とかぼちゃや覗き見る人間の顔を映し出していた。
他に、暗室に夜の海をモチーフにしたモノクロのアニメーション作品があり、面白かった。
クリストの作品の設計図というか、スケッチなどもあり、こちらは大阪の国立国際美術館にはなかったものも見られてよかった。
離れには、応挙や永徳の作品があったが、入口に大きな卵を黒く塗って、縦に割り、空中に置いたような現代作家の作品があって、ぼうっと見ていると不思議な感覚になった。

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見終わって、バスの時間までまだあるから、同じ敷地のカフェでアイスなどを舐める。

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サイトで見たときはチョコレートアイスがあるようなことがかいてあったきがするが、メニューにないから、抹茶とバニラを頼んだ。時間が近くなったから、バス停まであるく、バスの時刻表を見るとまだ五分ある。
しかし、この時刻表は、平日も土日も区別がない。
本当に運航しているのであろうか。
時間になっても来ない。
さらに五分ほど待つが来ない。
どうも平日は来ないのか、と思った。
仕方なく歩き出すと、一分くらいで旅館の送迎用のようなバスが来た。
しかし、走ったところで間に合いそうにない。
元来た幹線道路のバス停まで行くが、こちらも先ほどのバスの3分後には出てしまう。
すでにその時間であるから、またバス停で三十分も待つことになる。
急いでも仕方がないと思って、ゆっくり歩いていると、通りが見えてきたところでバスが過ぎてゆく。
どうも、地方のバスが遅れるという頭がなかったので、乗り過ごしてしまった。
伊香保温泉まではバスで十分らしい。
歩いて30分くらいであろうか。
途中に、『食の駅』なるスーパーがあり、今日は自分で夕食を調達せねばならぬから寄ろうかと思ったが、暑いし、意外と歩いているから、誰も歩いていない車が走るだけの山を切り開いたような道を歩く気力もない。
バスで行くことにして、バス停で待っていると、マスクをしていない若者たちが、話し出した。
唯一している人は、一人、離れて、バス停の時刻表を見ている。
十五分ほど座っていたが、自分も離れて待つことにした。
バスが来て、伊香保温泉のバスターミナルに着く。
石坂旅館というところに泊まるのであるが、道がよくわからぬ。
『石段街』という案内があるから、歩く。
通りから、路地に入ると、旅館の裏手で、すでに路に石が敷いてある。

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並ぶ旅館の灯篭も雰囲気がよい。
路地を抜けると石段街に出て、開けた側を見れば、はるかに山々が並んでいる。

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少し歩いたが、旅館がわからない。
しかたなく、iPhoneを出して、旅館まで行く。
細い路地に入って、すぐである。

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これなら夜夜中に浴衣で散歩も差支えがないようである。
旅館に荷物を置いて、散歩に出た。
石段街は、浴衣姿の観光客がそれぞれ写真に納まったり、土産物屋の店先を見たり、アイスを舐めたりしている。
石段には、ただいま二百段といった表示がある。


あがってゆくと、伊香保神社が鎮座しましている。

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鳥居をくぐって、境内に入ると、本殿が左を向いている。
旅館の人に聞くと、石段の下がった側が北になるから、本殿は東、日の昇る方を向いていることになる。
この地形では、南を向いたら、伊香保温泉街に対して逆向きになるから、東を向いているのか、そもそも東向きに建てるべき信仰なのかは知らない。

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境内を左に進むと、山に入れるような道があり、行ってみる。


案内を見て、行こうとすると、どこかで見た『関東ふれあいの道』の表示がある。

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『ヤセオネ峠4.7Km』とあるが、尋常の4.7Kmではないことくらい知っている。

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『関東ふれあいの道』は、二キロでも難しい。
ここは階段に手すりと整備されているが、いずれ梯子を倒したような道に通じているはずである。
しかも今は夕方5時を過ぎている。
一応、入ってみて、五分で戻ってきた。

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さて、夕食と朝食の調達のために、改めて『食の駅』なるスーパーに向かう。
バスで山道を登ってきたから、今度は降りることになる。
急カーブの歩道は、坂も急であり、自分はバーバーリーの、底が本革の靴を履いていたから、乾いた道でも慎重に降りた。
途中、路面電車などを見つつ、三十分近く歩く。

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車ばかりの道は風情もない。
しばらく歩いて、もう着いている気がして、iPhoneで見ればもうすぐである。
緩やかに曲がる道を曲がって、スーパーの幟が並んでいるのをみて、ようやくついたかと思ったのと同時になんだか暗い気がした。
着けば、すでに閉まっている。

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また引き返す。

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歩くうちに夜になり、コンビニで弁当や飲み物を買って帰ると、石段街の人もまばらでライトアップされていた。

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温泉は、濁った湯で、硫黄の臭いがした。
それなりにききそうである。一晩中入れたので、三回ほど入った。
湯の温度が低めで、放っておくと長く浸かってしまい、のぼせそうになった。


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