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民俗学漫談

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民俗学についてのお話をまとめています。
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#自然崇拝

【民俗学漫談】流行神

八百万の神がまします国 日本は八百万(やおよろず)の神がまします国、と言います。「まします」、というのはいらっしゃるということです。 で、八百万と書いて「やおよろず」と読みます。八が「や」、百が「お」、万が「よろず」です。 八百万は値ではなく、数えきれないほど多くの、という意味です。 日本では、大きいというときに八を使いました。 八咫鏡(やたのかがみ)とか、「頭八咫ある烏」とか。 神の数が人間より多い、そういう国です。日本は。 人が立つ大地に神がいる。歩く道にもい

【民俗学漫談】アニミズム

日本は、「八百万(やおよろず)の神」がまします。と言われます。 八百万(やおよろず)は、数字ではありません。ものすごくたくさん、という意味で、日本語では、ものすごく大きい数を八で表したんですね。 日本人は、自然を大切にしてきた。それは自然に魂が宿っているからだ。とか、聞きますね。 自然の物、生き物でも、山川草木(さんせんそうもく)でも霊魂が宿っているという信仰がありますね。別に、日本だけじゃありません。テクノロジーが発達していないところは、たいていそうなります。 アニ