マガジンのカバー画像

民俗学漫談

42
民俗学についてのお話をまとめています。
運営しているクリエイター

#鳥居

【民俗学漫談】鳥居*縁日

神社に参拝に行く。 まず、鳥居をくぐりますね。 鳥居は、通る、ではなく、くぐると言います。 表札でも、ただの門でもないんですよ。鳥居は。 ぐぐるんです。別の空間にダイブする感覚があります。 お祓いは、もともとイザナギノミコトが黄泉(よみ:あの世のこと)の国から戻ってきたときに、川に潜って禊をした。 その神話の再現だと漫談で言いました。 で、その禊のあとで、重要な神である太陽神や月の神、もう一柱、神が生まれた。ちなみに、神様は、一人二人ではなくて、一柱(ひとはしら

【民俗学漫談】内と外について

神社って、柵がありますよね。敷地を囲って。 ちなみに、神社に門はありません。本来。 明治神宮とか、大きな神社は門があって、営業時間が過ぎれば閉めてしまいますね。明治神宮はそもそも森を作ったわけですから、そうなりますね。 昔、どこの教会でしたか、「正月に休業」的な張り紙がしてあったのを見て、驚きました。いや、「正月に営業しろ」と言う話ではなく、教会って、すべての人々の家なわけでしょう? 民家じゃないでしょ。何で鍵がかかってんの。常駐していろとは言わないけれど。 それもこ