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子どもたちの落とし物(その1)今、ここに生きる

子育てをしていると、子どもたちから学ぶことがたくさんあります。天真爛漫な彼らは、大人を悩ませたり考えさせる行動・言動を、さり気なく、唐突に繰り出してきます。でも彼らは無意識(気づかず)にやっていることがほとんど。だから、それは彼らにとって贈り物でもなければ、問いかけでもない。小さなポケットからポロポロと落ちてしまった「落とし物」みたいなものだと思っています。
そんな行動・言動を拾って返してあげるのが親の役目。拾っても返せないこともあるし、拾えきれないモノもありますが、これまで拾うことができた「落とし物」について、私が記憶(記録)しているエピソードを紹介していきたいと思います。


今回は、今から3年前、長男は幼稚園の年長、次男は年少だった頃のお話しです。


当時の長男、次男はばーちゃんに買ってもらった、幼児向けの雑誌を眺めるのが好きでした。たぶん、文字を読んでいるわけではなく、写真や絵を眺めて楽しんでいただけだと思いますが。その中に、「アンケート付きの懸賞ハガキ」がありました。アンケートに答えると、抽選で雑誌に掲載されているおもちゃが貰えるという、あれです。

欲望が能力を高めるのか、本能的に書いてある内容を理解した長男と次男は、「このハガキ送るとおもちゃが貰えるの?だったら送りたい!」と言ってきました。超能力者か、君らは。

聞かれてしまったので、一通り趣旨説明。「、、、だから、必ずおもちゃが貰えるわけではないからね。」と教えてあげるが、私の言葉は子どもたちの耳には届いても、心までは届いていない様子。ハガキを送る前から「やったぜ、おもちゃゲット!!」みたいな雰囲気になってます。。。お風呂で身体を洗いながら、長男が急に、「うわー、、、ワクワクするぅ~♪」などと口走る始末。。まあ、カミさんと私も、宝くじを買ったときに、「一億円当たったらどうする?仕事辞めちゃう??」なんて普通に話してしまうので、この辺は大人もこどもも同じなのかな。いや、対象が現金だけに、なんつーか、、、汚れちまってますわ、大人。でもこれが現実。悲観はしないわよ。。。

大人になると、世の中の仕組みをある程度知っていることもあり、なかなか夢のある話を真剣に聞けなくなったりします。「うまい話には裏がある」なんて思ったり。そうです、実際そんなにうまい話ばかりあるわけないのですが、想像力豊かなこどもたちは、頭の中が毎日ハッピー。毎日エブリデイ。今が楽しけりゃ、それでいいのだ。パパなのだ。


「子どもは経験が少ないから」という理由でこの出来事をスルーすることもできますが、どうせだったら私も子どもたちみたいにハッピーなりたい。子どもたちみたいに考えることができたら、私の人生ももっと楽しいものになるはずだ。「そんなにうまい話があるわけない」と思うか、「これ送ったら当たるかも?いや、送ったら当たったも同然だ!ラッキー♪」と思うかで、その時の「ハッピー度」には天と地の差がある。結果、当たらなくたって良いじゃないか。その時にハッピーな気持ちになれたのだから。そんなマインドが、幸せになるためのコツではないかなーと。限られた人生、日々のハッピーをコツコツ蓄積して、死ぬまでのより多くのハッピーを貯めた人が、幸せな人生だったと言うことができるのではないか、と。

大人になると、確率的に良い結果が出ないようなことにはなかなかチャレンジしないようになる。でも、結果はどうあれ、結果に向かう過程を楽しむこと。行為自体を楽しむことがハッピーになるための秘訣である。そんなことを子どもたちから学んだ気がします。そのマインドセットで私の生活がハッピーになるかどうか。。。それはこれからゆっくりと、一生かけて実行し、検証していきたいと思います。

以上です。


あとがき
「毎日がエブリデイ」という言い回しがネット上で真面目に質問され、真面目に答えられていることを、この文書を書いてから知りました。昭和の時代は単なるネタとして扱われた言い回しが、ネットを通じていろんな意味を付与されてきた歴史があるとは。。。おじさん、勉強になります。やっぱり、毎日はeverydayですね。



サポートいただけたら、デスクワーク、子守、加齢で傷んできた腰の鍼灸治療費にあてたいと思います。