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とある専門学校で実施した講座を紹介

このあいだ専門学校さんでも講座やってますよという記事を投稿しました。
今回は実施に行った内容をちょっぴり紹介したいと思います。

どうも、NAオンラインのイハラです。

実は今年の6月から8月にかけて、アミューズメントメディア総合学院さんでNAオンラインの「人体の骨格・筋肉構造」の講座を実施しました。

内容としては、動画配信ページで紹介している「4Weekチャレンジ <人体構造 集中講座>」と同じもの。

異なるのは、その期間とフィードバックの質。

4Weekチャレンジの方は4週間でモデルを作成してもらい、最後に60分のフィードバック講義を受けるというもの。

今回、学校で実施したのは60分のオンライン講義を隔週で5回行い、約3カ月掛けて人体モデルを制作してもらうものでした。

人体ひとつに3カ月って、長すぎない?…そう思う方もいるでしょう。
確かに、これだけに集中して制作すれば長すぎます。

ただ、受講者のみなさんは通常授業を受けて、学校の課題をし、自主制作をし、アルバイトやら何やらでそれはもう超多忙の中、プラスこの講座です。

結論から言うと、もっと制作期間が欲しかった…!というのが正直なところ。さらにクオリティアップできる箇所がありました。

ただ、それを受講生本人から感想として聞いていたので、この講座を通して「見える」力が出てきたんだと思います。

ちなみに!骨格や筋肉を意識しながら人体をモデリングするのは、プロであっても決して簡単なものではないんですよ。

では、ここで!
さっそく気になる今回の成果を見ていきましょう!


一人目。まずはSAさん。

うむ、いいプロポーションだぜ。全体的な筋肉の付き方、流れを意識するのは大切ですが、それ以上に大切なことがあります。

それが、モデルのシルエット

SAさんのモデルはシルエットがしっかりとらえており、非常に均整の取れた人体モデルになったと思います。

ただ、今回のポリゴンの制限が20,000ポリゴンだったのですね。それに対してこのモデルは8,000ポリゴンほど。

あと12,000ポリゴンあれば、もっと作り込めたのに…!と思うのが人情。
講座後にブラッシュアップしてくれていたら嬉しいな。

二人目。次はSEさん。

力強い上半身!胸鎖乳突筋から僧帽筋、三角筋にかけていい感じ。

実のところ、SEさんは作り始めのころ、筋肉に注目しがちで腹筋などは彫ったようにバキバキでした。

しかし、最終的にはシルエットを意識しながら調整して、バランスの良いモデルに仕上がったと思います。

ただ…上半身に比べて下半身のポリゴン密度が低いのが残念。全体的なポリゴン数は13,000ほどなので、あと7,000は下半身に使いたかった…!

こちらも、もう少し時間があれば…。下半身、作り込んでくれてるかなぁ。

三人目、最後はYOさん

顔や手の密度を見てもらえればわかるけど、かなり作り込んでます。作ったことがある人はわかると思うけど、手先ってむっちゃ難しいんだよ?

そして顔。キャラは顔が命。以前、先輩が言ってました。キャラを作る時は8割の力を顔に使えと。

YOさんがそのあたりを意識していたかどうかは聞いてないんだけど、難易度の高い顔や手に時間を掛けて取り組んだのがとても良くわかる。

モデルのバランス的には末端に向かって小さく細長い印象なので、もう少し調整が必要。ウィトルウィウス的人体図とかと比べてみてもいいかも。

以上、講座を受講してくれた3人の成果発表でした。


今回、最初のオリエンテーションで3人と相対した際、オンラインの画面を通じて非常にやる気を感じました。
…やる気、なんていう言い方をするとうさんくさい感じがするんですが笑

なんというか、姿勢として学校に言われたから仕方なくやる、という感じではなく、この講座を通してスキルアップしたいという切実な思いを感じとったということです。

そのガンガン出ているやる気を、今回の講座にぶつけてもらって、うまく制作の波に乗せたような感覚があったと思います。

受け取り側が真剣に取り組んでいれば、コンテンツの効果は非常に高くなる良い例ですね。

そして、しっかり成果を出してくれたことが私としても何より嬉しいですし、きっちり講座に取り組んでくれたことに、とても感謝しています。

そして、作ったモデルを公開することにも快諾してくれたみなさん、
この場を借りて…ありがとうございました!!!


さて、NAオンラインCG講座では人体構造だけでなく、MAYAの基本モデリングや法線マップの作成、ZBrushの使い方、デフォルメキャラ制作など、さまざまな講座を用意しております。

学校や学生のニーズに合わせた講座のご提案も可能ですので、キャラクターモデリングを担当されている専門学校方、お気軽にご一報くださいませ。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
ついでにスキを押してくれたら、僕のモデリングスキルがアップします。