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「ロシア・ウクライナ戦争」関連ツイートまとめ(2022年3月10~12日)※画像は3月13日に購入したドイツ・ツァイト紙
この期間は東京大空襲、東日本大震災などの記事も目立ちました。また、土日には高校生向けに「ドイツから考える戦争と平和」講座を午後に某高校向け(東京女子大学の公式イベント)に、夜には一般向け(中高大生を主な対象)にして行いました。やや盛りだくさんでしたが、やはり高校生から質問・意見を聞くのは重要だと認識ました。
付記:この時期に私の空襲研究、とくに日本・静岡での空襲調査でお世話になった方が亡くなりました。そのショックは、多忙で紛らわしておりましたが、まだうまく言葉にできておりません。
テレビ出演へのコメント、やたらと「日本にいるから平和ボケ」とか「お前が戦場に行け」系が多いです。繰り返しますと、日本にいませんし、「プロパガンダのにおい」については、「皆がSNSを使う時代なので通常その臭いを嗅ぎ取るだろう」と分析的な文脈で語っています。私が断定した訳ではないです。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
なお「参ったな…」くらいで怒ってませんが、メディア関係者に伺いたいことがあります。たまたまだと思いますが、メディア出演した二カ所ともに「ウクライナのプロパガンダ」を私に言わせて「ほら、研究者もそう言っている」という像を使いたがった点です。今「どっちもどっち」論が視聴者に好まれる? https://t.co/pQ92QLdaRy
— noby (@nob_de) March 10, 2022
ミュンヒェン市では、市内の学校にロシアあるいはウクライナ系の教員がいて、彼らが中心となり各学校で支援物資の寄付などを行っている。わが家も某学校の支援に参加しようと思っています。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
ウクライナでは空襲が行われ、民間人居住区域での地上戦も行われています。これらは「セット」として捉えられます。つまり、ロシア兵内にウクライナ民間武装者のゲリラ攻撃の恐怖や士気低下が蔓延し、近隣の全面的な破壊・排除、そして兵士が直接的に死の瞬間を見なくて済む空爆を用いているとも。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
東京大空襲から77年目の地球上で、まさに空襲が行われ人が死んでいるという現実は、私のような空襲研究者だけではなく、広く、そして深く考えられてよいことだと思います。付言すると、もちろん「今まで」もそうだったわけですが。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
ドイツのニュース:ウクライナ避難民受け入れで、保育・教育施設や人員確保の必要性。避難民からの独学校への登用も。なおこうして「戦争」が社会に染みわたっていく>Bildungsministerin Stark-Watzinger: Aus der Ukraine geflüchtete Lehrkräfte sollen… https://t.co/DICM18Oelc
— noby (@nob_de) March 10, 2022
家族がドイツ在住で、私は今ドイツにいますが今度私だけ日本帰国します。家族のことは正直不安でなりません。ただ、ここで日本在住の一般の方々を指して「平和ボケ」と難じるのは私に「平和ボケ」と言ってきた人と同じ穴の狢になるのでしません。(ただそういう文脈で発言したのではないけども…)
— noby (@nob_de) March 10, 2022
問題は、ドイツと日本とをつなげるような思考。そして私や研究者の側の「語り方」の精度や工夫にあると思っています。知見の深度の大切さは当然ですが、分析したことをどう語るかも今後は磨いていきたいです。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
現時点の雑感では、日本のニューストーク番組に出てみて色々と観察した結果、制作者・出演者は「平和ボケ」なのではなく、距離があるからむしろ「戦争が強いる語りに呑み込まれている」点と「戦争の語り方」を十分に培ってこなかった日本の現状が浮き彫りになっていると感じています。 https://t.co/u2StDV0KrC
— noby (@nob_de) March 10, 2022
なお、距離がある方が「敵/友」などの極論を好むというのは、「第二次世界大戦下における空襲と社会」の研究でも指摘されています。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
先日の毎日新聞記事。縮約・訳されて英語版にも掲載されました。" The tendency to single-mindedly praise only pictures of brave women "makes us lose sight of war's true nature," >Images of Ukraine's women soldiers capture…- The Mainichi https://t.co/BF07OwGpe8
— noby (@nob_de) March 10, 2022
この記事をどう受け止めるか、人それぞれでしょう。事実関係は現地じゃないと分からない面があります。しかし、ロシアがそもそも爆撃などしてはいけないウクライナの土地を爆撃した事実と人が死んでいる事実は確かです。情報混濁により、その根っこの意識を奪い取られないようにしたいです。 https://t.co/9DuAw3KPHC
— noby (@nob_de) March 10, 2022
ドイツ語レクラム文庫の『ウクライナの歴史』、ようやく届きました。10日くらいはかかったかなと。おそらく関心が高まり、品薄になっているのだと思います。2015年版なので2014年について記述あり。 pic.twitter.com/QlhqMPK0jz
— noby (@nob_de) March 10, 2022
ドイツのニュース:継続してウォッチしているのは、ツァイト紙の「不安」や「ケア」特集>不安に対応する7つのヒント。 https://t.co/RDETZkNljO
— noby (@nob_de) March 10, 2022
大前提として、大学教員としての私はこの「力の侵略」と未来の世界動向、そしてウクライナでの「死ななくてよいはずの人々の死」を憂い、ウクライナ側に立ちます。ただそれも、顔のある個々人に対してでありたい。個々人が交流することで今の力の侵攻に対抗できるでしょうから、これは逆効果かと。 https://t.co/6AfVYKMXMC
— noby (@nob_de) March 10, 2022
↓お節介ですけども、大学関係者の方はウクライナ大使館の大学提携関係の断絶ツイートには、まずは「ウクライナの側に立つ(違うならいいですけども)」を鮮明にして意見した方がよいかと思います。これは私の思いにすぎませんが。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
なんか「ウクライナ側も…」的なことを「言いやすい」雰囲気になってないかと危惧します(言ってはダメとは書いてない)。これは「分かったつもりになること≒戦争を遠くに置くこと」と繋がっていると思います。しかし刻一刻と死ななくてよかったはずの人が死に、移住を強いられているのは事実です。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
今は何かの映像メディアに出ると、その後にウェブで公開されて、またそこで無責任なことを書き散らかす人々がわんさか出てくるということですね…。しかも一人で複数書き込んでるやろってのも…。だから「二次利用」について承諾を訊かれたわけですね。勉強になりました。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
「エコーチェンバー」の真の問題は、その中にいるときではなく、そこから出たら「言葉が通じない」ということですね。そして一番自分が辛いなと思うのは、「私への中傷」を見て、知り合いの誰かがほくそ笑んでいないかと想像することです。
— noby (@nob_de) March 10, 2022
なぜ、このような「お節介」を書いたのかには理由があります。SNSはぶつ切れなので、1ツイートに前提となる表明を入れないと、戦争に「利用」されるからです。この時代の情報特性を活かして、ロシアは戦争をしているので。 https://t.co/1n3UR02svA
— noby (@nob_de) March 11, 2022
ロシアとそれ以外の国で文化の「断絶」が至るところで起きている。歴史研究の知見から言えるのは、WWIIのイギリスなどでヒトラーは敵としつつドイツとの断絶を危惧した文化・宗教関係者がいて、彼らが戦後和解に貢献する。可能な人は今は断絶を安易に肯定するのではなく未来のために紐帯を保ってほしい
— noby (@nob_de) March 11, 2022
もう一点付け加えると、知られているようにニューストーク番組、レギュラー出演者の方々には「台本」があり「発言ヒント」がごく短く書かれている。皆さん、戦争について日々考えているわけでもないし、番組内でも話題がコロコロ変わる。そもそも「戦争」を語ると極論になりがちな仕様なのです。 https://t.co/orJStOlfhW
— noby (@nob_de) March 11, 2022
ウクライナでの銃撃戦の映像が流されるようになってきた。たいてい戦争の現実がそぎ落とされている。つまり死であり臭いなども。子ども向けの配慮だが「死の恐怖」を想像できるのは子どもで、大人はむしろ戦闘の恐怖や直後の死の可能性を意識して想像しないと映画のように消費して終わりになる。
— noby (@nob_de) March 11, 2022
文学は、今次の戦争において大きな役割を果たしています。ドイツの新聞では文学者や文学研究者のコメント・エッセイが毎日掲載されます。今、私も現代ロシア文学を読んでいます。文学は「今ここ」において文化的に私たちが繋がっていること、わかり合えることを教えてくれます。 https://t.co/bGhNpqSGqn
— 東京女子大学 歴史文化専攻 (@twcu_rekibun) March 11, 2022
3.11の大震災は、私の中で「戦災」と繋がる。なぜなら2011年3月11日、東京大空襲の証言・学習会で私は登壇予定だった。浅草で被災し体験者をはじめ空襲の関係者とともに避難した思い出。だから敢えて書くと、先の見えない恐怖や家族の無事への不安、これは今ウクライナで日々大量に生み出されている。
— noby (@nob_de) March 11, 2022
これは戦闘状況とその後の死が映像で断絶されているということです。戦争状況、とくに空襲下で「現在の生」と「未来の死」とが連続していることを考えるうえで、ドキュメンタリー映画『娘は戦場で生まれた』を、ぜひご覧ください。なお、娘の名はサマ、意味は「空」です。 https://t.co/6l71se4R5T https://t.co/pCgpxzFP1y
— noby (@nob_de) March 11, 2022
東京女子大の史学専攻の卒業生から嬉しいメールをもらいました。内容は書きませんが、とにかく私も元気づけられました。感謝。
— noby (@nob_de) March 11, 2022
私の戦争関連ツイートやコメントですが、今まで20年以上、ほぼ毎日、戦争とくに空襲下の人々や戦後の記憶について考えてきたし、公的資金をもらいながら関連書籍を読んだり文章を書いたりしてきた結果としてツイートしたりコメントしたりしています。適当な思いつきではないです。
— noby (@nob_de) March 11, 2022
ドイツのニュース:実は各紙の歴史研究者コメントで、「ロシア・ウクライナ戦争」についてクラウゼヴィッツの「戦場の霧」への言及が散見される。「都市内部の戦争」や「人心」の要素は戦場では不確定要素となる。また、国際政治?関係者はヴェストファリア条約を引き合いに出す人が多い印象。
— noby (@nob_de) March 11, 2022
高校でのレクチャーとともに、こちらも終えました!約80人の参加でご家族で聴いてくれる方も。高校生や大学生の質問を中心に受け付けるというコンセプトでしたが、とても率直、しかし重要な問い。むしろここに未来の解法というか、良化への道のようなものが秘められている気がしました。感謝。 https://t.co/QovX70OOGv
— noby (@nob_de) March 12, 2022
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