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【第136回】 Automation Studio のパフォーマンスが 162% にパワーアップ

最近 Salesforce Marketing Cloud のオートメーションが完了するのが速くなったかもな?と感じていた人は、なかなか鋭い人です。

Spring '24 の新機能アップデート(2024 年 2 月 16 日から 3 月 8 日の間にリリース)により、Automation Studio のパフォーマンスが 62% 程度機能改善されたようです

このような「◯% 改善」みたいな機能改善って、イマイチ信用していないのですが、今回ばかりは、私の体感としても「速くなったな!」と感じとれるレベルでしたので記事として取り上げてみます。✨

このオートメーションの改善に関しては、おそらく画面上の表示の改修を含まないので、そのアカウントが所属するスタックは関係なく、すべてのスタックにおいて、2024 年 2 月 16 日の時点で一斉に機能改善したものと思います。もし違ったらすみません。

それでは、以下の実際のオートメーションの履歴を見てみましょう。

見事にオートメーションがパワーアップされていますね。日本時間とアメリカ時間では時差があるので、2 月 17 日から改善されたように見えていますが、くっきりと改善されているのが分かります。

このオートメーションのほとんどが SQL クエリアクティビティであることを考えると、SQL クエリアクティビティのパフォーマンスが 62% 程度機能改善されたと言っても過言ではありません。これは素晴らしい改修ですね。🚀

そして、実際にどのくらい改善されているか、時間の方も見てみましょう。以下の表は、例えば、これまで 20 分で完了していたものが、162% 改善されると 12 分になるという Before / After の対応表になります。

上で添付したオートメーション履歴を見てみると、2 月16 日までは、およそ 54 分程度かかっていたオートメーションが、2 月17 日以降は 33 分程度で終了していますので、表に当てはめるとピッタリですね。いくつかのオートメーションで確認してみましたが、元々ステップの時間が長くかかるオートメーションほど、この法則が当てはまるようで、時間的に短いステップが続くオートメーションでは、そもそも 1 つのステップが短いので、あまり時間としては短縮されないような傾向がありそうです。


いかがでしたでしょうか?

以前に、Automation Studio で 20 分以上の処理時間がかかっている SQL クエリアクティビティを検索する方法という記事も書いてきました通り、SQL を如何に短い時間で処理するかということが、Marketing Cloud 開発者の積年の課題となっています。今回のパフォーマンスの改善は、これまで 30 分かかっていた SQL が 20 分程度で完了することを意味しますので大変ありがたい改修かと思います。

但し、このアップデートは時間の短縮を保証するものではないため、改善が見られない場合でも文句を言うのは止めましょうね。😂 私が例示したものはたまたま 62% 改善されたように見えるものを選んだだけであり、各オートメーションごとに千差万別の結果になると思います。

今回は以上です。


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