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「ザ・メニュー 」

11月18日(金曜日)から公開される「ザ・メニュー」を。


絶海に浮かぶ孤島の中で密かに営業する予約の取れないレストラン。そこには伝説のカリスマシェフと彼が率いるコックたちが腕を振るって特別なコースを提供していた。
その日、運良く訪れた客たちも心より楽しみにして料理を待っていたのだが・・・。

カリスマシェフを演じるレイフ・ファインズ劇場やったなぁ。

あと完全、スペインにあった予約の取れなかったレストラン「エル・ブジ(ブリ)」と、そこのシェフ、フェラン・アドリアのキャラクターを反映させてるんやろなぁ。彼がこだわっていた分子ガストロノミー的料理(U-NEXTでドキュメンタリー映画が見れます)。

「コックと泥棒、その妻と愛人」を想起させるシンメトリーの美と不穏や構成、キャラクターの素性が徐々にわかる群像劇の予期せぬ展開、そしてカリスマシェフと彼を慕う関係性の濃厚さは面白かった。

アニヤ・テイラー=ジョイの「ラストナイト・イン・ソーホー」での役との共通点にムフフとしつつ、ニコラス・ホルトのカリカチュアされた「魔法のレストラン」的影響バカ男とか、ハイプライドな落ち目俳優、グルメ評論家と腰巾着編集者、IT成金とか意外とわかりやすいキャラが一堂に会するのがアガサ・クリスティの映画的エンタメも踏襲してるのが好き。
基本グルメという存在を信じていない制作側がこうなってほしいという願望が体現された作品かも。
#ザディナー #THEDINNER #映画


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