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「アフター・ヤン」

近未来。お茶屋を営むジェイク一家の下で、家族のサポートをしながら暮らすAI人型ロボットのヤン。養女のミカは兄と慕い、ジェイクらもまるで息子のように接していた。そんなある日、突然の故障で動かなくなってしまう。塞ぎ込むミカのために修理をしてもらうために模索するうちに彼のなかに録画チップを発見。その映像を見るジェイク達は、そこにはヤンの秘密が隠されていたって話。


オープニングに繰り広げられるシュールなダンスシーンに一瞬戸惑うも、ヤンが機能しなくなってからの展開にジワジワと広がる喪失感など静かなる複雑さが去来し、彼が記録したミカやジェイク達への視線の至福にただただ浸りたくなる、愛おしいSF映画だった。

自分には人型ロボットのヤンの話す声と英語がとても心地よくて、それに坂本龍一の音楽、さらに「リリィシュシュのすべて」の「Glide」やUAの「水色」がこういう使われ方するのかという発見。

ミニマムなインテリアやサステナブルな衣装と色使いも好き。
コリン・ファレル扮するジェイクとヤンのやり取り、妻のカイラとヤンのやり取りだけがハンディカメラと言葉のリフレインがあって、小津安二郎的アプローチの進化を見たような気がした。

映画の中でジェイクがお茶に魅せられたきっかけになったドキュメンタリーが実際にあるっていうのも面白かったな。Youtubeに予告編がある。秋の夜長にそれこそ温かいお茶を飲みながら見たくなる映画だった。
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