見た目で判断される僕の話。①
僕は身長が183cm、体重が85kgあります。
そう、デカイです。
故に、様々な偏見が僕を襲ってきます。
飲食店に行くと、ビールジョッキや大盛りの料理は全て僕の前に通されます。世の中の全ての店員さんは、僕のことを大食い大酒飲み男だと思ってるみたいです。僕は、温かい烏龍茶が飲みたいだけなのに。
これはもう当たり前です。
まだまだ、こんなものではありません。
ある日、入塾して初めて来る生徒に「先生は何を教えてますか??」
と聞かれたので、おちゃらけた雰囲気でその場にあった電卓をカタカタ言わせながら
「文系か理系どっちだと思います?」
と聞いたら、こう言われました。
「…。」
「…体育会系??」
IPPON
これは面白い。
そしてついに僕の見た目もここに極まれりという体験をしました。
つい先日、年に1度の健康診断がありました。順番に測定していき、次は血圧を測る番です。担当は、ベテランおばあちゃんスタッフの方でした。
とてもニコニコされていたので、なんかいいなぁと思い僕もニコニコしながら「よろしくお願いします。」と席につきました。
すると、思いもよらない言葉が返ってきたんです。
「あなた、あれねぇ。血が濃そうだわねぇ」
えっ
僕はなんと返したらいいのか分かりませんでした。そしてそのおばあちゃんスタッフはゆっくりと丁寧にこう続けます。
「献血にいきなさい。」
「誰かの為にもなる。あなたの為にもなる。」
「誰かの為にもなる。あなたの為にもなる。」
「誰かの為にもなる。あなたの為にもなる。」
、、、残像?
今確かに3回同じこと言われたよな?でも何だこのゆっくりなのに一瞬というか、時間が圧縮された感覚は、、
これは神様がこのおばあちゃんスタッフの口を借りて僕に伝えているんだ。と思うことにしました。
「は、はい」
僕は大人しく献血に行く事にしました。
(続く)
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