【広報の仕事って何?】達成した3つの実績
東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(以下、TUBC)というプロバスケクラブの立ち上げから4年。
勝負の2年目を掲げたB3リーグ 2023-24シーズンは4月21日にB3 PLAYOFFS QUARTERFINALSにて香川ファイブアローズに敗戦し、B2昇格の夢は潰えました。
アウェーの地まで訪れるファン(通称BLUE RABBITS)の方も増え、コミュニティも出来上がって来ました。
多大な"ご青援"をいただき、誠にありがとうございました。
学生や他業種の方と会うなかで、スポーツクラブの広報って楽しそうだけど、何やってるの?
と聞かれることが多く、2年目のシーズンを振り返りながら、どんなことやっているか書き綴っていきます。
TUBCって何人でやってるの?
フロントスタッフは現場スタッフ8名+インターン生・ボランティアスタッフなどで一年間回しました。
3部だと、5名以下で運営を回しているクラブもあると聞きますが、、、
J1・B1だと40-50名社員がいたりと、環境が全然異なるなかで、求められるクオリティは変わらないし、それを言い訳にしてはいけません。
なので、作業を兼務・助け合いながら走り続けました。
TUBCとしての広報の仕事
①SNS運用全般
・クリエイティブ製作
・写真撮影
・文章
・リリース調整など
②YouTube等の動画制作
・企画
・撮影立ち会い
・編集(一部外注)
③ポスター、チラシ、ステッカー、フリーペーパー
・デザイン
・制作全般
④ホームページの運用
・各ページのアップデート
・デザイン
・試合LP製作など
⑤グッズデザイン
・グッズ担当と色、デザイン、ブランディングの調整・検討
・オンラインストア販売の企画運用
⑥試合運営
・オープニングやハーフタイム等のコンテンツの企画実施
・試合前後のリリース全般
・記者会見対応
・写真整理
⑦集客施策
・集客全体戦略
・デジマ全般
⑧マスコット企画
・演出企画
・コラボ調整
スポーツビジネスの百貨店と言われるスポーツクラブの3部リーグで少人数でやらなければならないなかで、ほぼすべての業務に携わったといっても過言ではありませんw
プロモーションマネージャーという役職ですが、すべての価値を高めるための仕事をやってきました。
価値とは何か、そして、それをどうやってあげていくかを常に考えていました。
クラブによっては広報が複数名いたり、役割もそれぞれ違うと思いますが、
大きくは「クラブの認知度拡大・興味関心度を高め、クラブ価値向上、利益拡大をしていく」ことがひとつのミッションです。
広報は多くのファンクションとコミュニケーションを取りながら、各種調整をしていきます。
特に、すべてのマネタイズポイントとは連携を取って、設計を進めてきました。
その中で、2023-24シーズンの実績を紹介します。
実績①集客:ホーム開幕有明1万人達成
2023-24シーズンホーム開幕戦チケット販売のタイミングから「有明1万人プロジェクト」を掲げ、動員観客数で新記録を目指すことを最初から謳いました。
最初のタイミングから大々的に掲げることで社内外で目指す目標が明確となり、それに向けて何をしていくかということをチーム一丸となって進むことが出来ました。
そして、チケット販売日も開幕戦日程発表直後というBリーグ内最速で売り出したのも戦略のひとつでした。
※このタイミングでは試合開始時間がまだリーグ発表されておらず、そんな中で売り出しましたw
さらにカウントダウンは背番号に合わせて52日前からスタート💨
そこから開幕までカウントダウン投稿を行いました。
試合告知はやればやっただけ確実に効果があります。
※もちろん、闇雲ではなくどの媒体にどう施策をするかの設計は大事です。
ざっくり言うと3回広告を見て初めて信頼され、行動に移すという話です。(スリーヒットセオリーと言われています)
集客施策は2022年の開幕で9295名集めた施策を中心にいくつかのプラスアルファの施策を打ちました。
今シーズンは株式会社セプテーニがユニフォームスポンサーとなり、デジタルマーケティング領域の支援をしていただきました。
特にFacebook・Instagramを中心にかなりの広告を打ちました。
2023年のバスケワールドカップのタイミングまでに無理やり間に合わせてもらったり、年末のバスケ特番に合わせたり、ターゲット・セグメント調整、どんなクリエイティブがCPA・CVRをトラッキングしてもらいながら、最適化を目指していきました。
結果として、2年連続新記録を達成し、「一発屋」ではないことを証明しましたw
2024年1月に行われた第13節のヴィアティン三重戦では、GAME1に4330名、GAME2に3791名、3月に行われた第22節のさいたまブロンコス戦では、GAME1に5660名、GAME2に7214名と観客数は落ちたものの、有料購入を増やすための試行錯誤を行ない、ナレッジを積むことができました。
実績②バズる企画:TikTokで40万回再生
メインアリーナでのあらゆる施策を行なっているうえで、バズらせる企画を何としてもやりたく、演出チームに無理を言ってNBAでよく行われている「EMOJI CAM」と「DANCE CAM」を行ない、狙い通り?の万バズを達成しました。
NBAで流行ったことの因数分解と、アルゴリズムの理解、A/Bテストを行ないある程度の結果、バズを狙うことができるようになりました。
※1万バズ or 10万バズになるかまでは分かりませんw
SNSでのバズは飛び道具に過ぎず、新規顧客層へのリーチ(認知)の手段でしかありません。しかし、バズは一番費用対効果の高い広告効果になるので、これからも狙っていきたいです(笑)
また、キンコン西野のBリーグコンサルでも述べられていましたが、非日常空間をどう作るか、どれだけセンターハングを見させる(上を見るか)かはキーポイントだと考えています。
そういった面でも演出チームと一緒にどうやって来場者の皆様に楽しんでもらえるか、満足度を高められるか日々議論しています。
実績③マスコットオブザイヤー:B3リーグ1位獲得
Bリーグが主催するマスコットオブザイヤー2024にて、我らがマスコットの青兎のユナイトが全46体のうち全体16位、B3リーグ1位となりました。
皆様ご投票いただき、ありがとうございました。
正直、予想以上の結果ではありましたが、、、
2023-24シーズンはたくさんのマスコットとコラボを行ない、認知度を高めて持ち前の愛嬌で投票をいただけたのではないかと思っていますw
この結果は、ユナイト本人の努力、イベント担当による地域イベントでの露出に他なりません。
投票結果自体は特に何があるというわけではありませんが、マスコットというコンテンツの出し方、勝ち負けに関係ない、基本的にはチームに居続ける存在としてクラブのシンボルとして愛される象徴となってもらえる存在です。
今シーズンからは、ユナイトのお世話係による投稿を行ない、さらに露出を増やしていく計画です。
※反響があれば、ユナイトの別アカウントを作るので是非いいね・コメントをよろしくお願いします🐰
まとめ
広報の仕事は何?と言っても、一言では言い表せないくらい色んな事をやってきました。(元も子もない結論)
クラブの価値とは何か?選手の価値とは何か?サインや撮影の価値とは?
など、答えのない旅を日々探しています(笑)
また、しごとリーチというYouTubeチャンネルにて、一日密着をしていただきました。試合の日はこんな感じで働いております。
朝8時から23時半までの15.5時間、カメラ2-4台で密着されるという経験はおそらく二度と無いでしょうw
15.5時間の撮影で18分に濃縮された動画になっていますが、編集の偉大さを感じておりますが、お時間あるタイミングでご覧ください。
偉そうなことを語っていますが、スポーツのチカラは偉大であり、これ以上のコンテンツはないと確信して、人生を掛けて今のTUBCで働いています。
スポーツに対して、一人でも多くの人に関わってほしい・感じてほしいと思ってます。
【朝から晩まで完全密着】ITコンサルからスポーツ業界への転職。Bリーグで観客力No.1のバスケチームプロモーションマネージャーの1日
そんなTUBCの2024-25シーズンのホーム開幕節が10月11-12日にあります。
新たな仕掛けをたくさんしていく予定ですので、ぜひご注目ください⁉
そして、このnoteにたどり着いた広報を志望する学生がいたら、是非TUBCではインターンを募集しておりますので、お気軽にDMください。
裁量の大きい仕事です。
大きすぎてやり切れないこともあるかと思いますが、是非一緒に面白い世界を創っていきましょう。