詩 「星」

街灯
信号機
月明かり
其々の光に
照らされて
わたし本体を中心として
わたしの影が三方向に
煙の様に伸びる

わたしが歩く毎に
歩き続ける程に
わたしの影は其々変形しながら
時に手を繋いだり
時に抱き合ったり
時に接吻したり
あるいは無関係であるかの様に
隣を歩く

此処ではない
何処か遠くの
何処かは全く
見当も付かない場所で
空を見上げると
子どもが描いた絵の様に
遠近感が失われ全ての星々が
全く同じ大きさで
全く同じ輝きを放つ

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