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時計

きみと出会ったその瞬間から
ぼくの時計は止まったままで

きみと手を繋ぐことは
暗い夜を月と手を繋いで歩いているようで

きみと抱き合うことは
名もなき星屑が溢れないよう両手で抱えるようで

きみと夢を語ることは
未だ見ぬ流れ星に願いを唱えるようで

きみが十三夜のお月様に見惚れている間に
ぼくは時計の針が動かないか見つめている

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