詩 「坂道」

緩やかな坂道が
空と海を繋ぐ
架け橋の様に
淡々と粛々と
続く

規則正しい信号機
歩道沿いの欅並木
等間隔に立つ街灯
坂道の上から下まで
秩序は保たれている様で
混沌を極めている

坂道を流れる

雨水
陽の光
そのどれもが
無味無臭で
全てを得た様に映る景色は
全ての色を失いモノクロでもない

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