詩 「街」

燕の群れに紛れて
三日月の
月明かりが
夕空を颯爽と翔んで
曇った街に夜の訪れを
知らせる

人間の目には映らない
水の流れが
大きい小さいに関わらず
あらゆる道を
流れ
夕陽が沈んだ後の西空に
向かう

水が流れた後の道々に
朴訥とした樹木や
華麗な草花が
一瞬のみ咲いて
一瞬にして枯れて
何もなかった様に
街が呼吸する

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?