詩 「穴底」
魚が海を泳ぐ様に
砂地を歩く
砂色の身体は
砂地に溶けて
鳥の眼には映らない
石
影
虫
風
夢
視界に映る物事や事象
或いは自身の思考や行動
あらゆる事が
輪郭を油性ペンで縁取られて現る
ただひとつ
夢想や幻想の範疇をも超えた
穴を除いては
暗い穴
深い穴
狭い穴
冷たい穴
正しい穴
苦しい穴
言葉を奪う穴
感情を鎮む穴
希望を絶つ穴
穴底から望む一点の光が
少しずつ消えるのを
見つめる
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魚が海を泳ぐ様に
砂地を歩く
砂色の身体は
砂地に溶けて
鳥の眼には映らない
石
影
虫
風
夢
視界に映る物事や事象
或いは自身の思考や行動
あらゆる事が
輪郭を油性ペンで縁取られて現る
ただひとつ
夢想や幻想の範疇をも超えた
穴を除いては
暗い穴
深い穴
狭い穴
冷たい穴
正しい穴
苦しい穴
言葉を奪う穴
感情を鎮む穴
希望を絶つ穴
穴底から望む一点の光が
少しずつ消えるのを
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