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ECMO(エクモ):人工肺を用いた治療

ECMOは人工の肺を用いて重症な呼吸不全の患者さんを救うために用いられます。ECMOにもいろいろ種類はあるのですが呼吸ECMOについてです。

テレビでもお聞きしたした方も多いと思います。そうです、コロナで重症化した場合に行われる治療です。

ECMOで重症呼吸不全の患者さんを治療することで、1年後の生活の質が高くなり、後遺症の発生率なども低かったとの報告があります[1]。

最近の研究でもECMOは重症呼吸不全患者さんの死亡率を低下させることが証明されています[2]。

しかし、ECMOで治療をしたら完結するわけではありません。ECMOで治療していても筋萎縮はどんどん進みます[3]。

そのためECMOで治療しながらも、多職種の医療スタッフが協力して患者さんのリハビリを行っていく必要があります。ECMOを装着して歩行したり、ゲームや運動をする人までいます。

社会復帰を果たすためには肺の治療のみでなく、全身の筋肉量も維持していく必要があります。

「筋萎縮ゼロプロジェクト」

1人でも多くの重症患者さんの社会復帰を目指します。

写真:https://youtu.be/ZuU7MyiDq8A から引用

1. Grasselli G, Scaravilli V, Tubiolo D, Russo R, Crimella F, Bichi F, Corinna Morlacchi L, Scotti E, Patrini L, Gattinoni L, Pesenti A, Chiumello D (2019) Quality of life and lung function in survivors of extracorporeal membrane oxygenation for acute respiratory distress syndrome. Anesthesiology 130:572-580
2. Munshi L, Walkey A, Goligher E, Pham T, Uleryk EM, Fan E (2019) Venovenous extracorporeal membrane oxygenation for acute respiratory distress syndrome: a systematic review and meta-analysis. Lancet Respir Med 7:163-172
3. Hayes K, Holland AE, Pellegrino VA, Mathur S, Hodgson CL (2018) Acute skeletal muscle wasting and relation to physical function in patients requiring extracorporeal membrane oxygenation (ECMO). Journal of critical care 48:1-8

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