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Peer Support

Peer Supportとは仲間の支えという意味です。

人間、困難に直面した時に一人では乗り越えられないことがあります。
誰もが突然、事故にあったり、倒れたりした時に極度の不安状態になります。

そんな時に「支え合い」が重要になります。

SSCG 2021の敗血症ガイドラインで以下の提案があります。

CQ79. 患者や家族をPeer Support Groups(仲間の支え合い)に紹介することを提案する(弱い推奨、低いエビデンス)。

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例えば2000年に以下のような研究があります。

心臓の手術を受ける患者さんに、以前に同じ手術を受けた患者さんが相談にのったり、入院中のサポートをするという取り組みです。この取り組みによって、患者さんの不安は軽減したという結果がでております(1)。

同じような境遇にある人の話を聞くことで
「この経験をしているのは自分だけじゃない」
「一人では無理でも仲間と一緒なれできる」
と思えるのかもしれません。

2018のCritical Care Medicineという雑誌で8つの研究をまとめたシステマティックレビューが報告されております。対象の研究は少ないですが、結果としては「仲間の支え合い」が患者の精神的負担を軽減させるとまとめられております(2)。

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日本集中治療医学会のPICS委員会でも、PICSを経験した実際の患者さんの話を動画で発信しております。


『もし集中治療室にあなたが入ったら ~後遺症PICSに備えよう~』


誰も一人ぼっちではありません。

社会全体でPICS(集中治療後症候群)を乗り越えます。


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参考文献
1. Parent N and Fortin F. A randomized, controlled trial of vicarious experience through peer support for male first-time cardiac surgery patients: impact on anxiety, self-efficacy expectation, and self-reported activity. Heart Lung. 2000;29:389-400. doi: 10.1067/mhl.2000.110626.
2. Haines KJ, Beesley SJ, Hopkins RO, McPeake J, Quasim T, Ritchie K and Iwashyna TJ. Peer Support in Critical Care: A Systematic Review. Crit Care Med. 2018;46:1522-1531. doi: 10.1097/ccm.0000000000003293.


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