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「あいつ仕事できねー!」とか言ってる上司と言われてる部下に読んでもらいたい、オススメの本。

最近よくおすすめの本を聞かれるのですが、いつからかわたしは長文を読むことができなくなったために、漫画以外の本はほぼ読んでません。5年前とかは1週間に最低でも1冊は読んでいましたが、TwitterやLINE,Instagramの影響か、短文もしくはビジュアル(写真)ですぐ伝わるものしか読めなくなってきました。

それでも読んできた本の中で今でも大事にして実行していると思える本が、こちらの”部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書”です。

ライフネット生命を立ち上げ上場させ、いまは大分にあるアジア太平洋大学(APU)の学長をされている出口さんの本。2013年に初版出版されていますが、8年たってもなお「おさえておきたい基礎の基礎」が書かれていて、たくさんの人にご紹介してきました。

こんな人に読んでもらいたい①「あいつ仕事ができない」だらけの職場のリーダー格さん

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とりわけ1人以上の上に立っている人、リーダーや店長さんや会社でいうと役職のついた人たちで「あいつ仕事できない」って言ってる人、本当に多いなあと思います。「言われたこともできない」なんて、言ったことないですか?ちなみにわたしはよく言ってました。ごめんなさい。

この本をワタシ的解釈をしてお伝えすると、きっぱり「それはあなたが仕事ができていないからですよ」です。おおよそすべての人はおバカではありません。こと日本においてはその教育の性質上「言われたことをこなす」ことは実はすごく得意な国民です。そんな国民性のなか、任せ方を失敗しているから、思い通りにならないんです。

こんな人に読んでもらいたい②「お前まじ仕事できねーな」と言われたり、「こんなに頑張ってるのに評価されない」と思っている方

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この本のタイトルから見ると、部下をもつ上司にあたる人が読んだら良さそうです。しかし、誰かを上司にもっている側の人にもぜひ読んでもらいたい。なぜかというと、この本に書かれてある「任せ方」ができていない「指示」がきたときに、自らでその指示を明確にすることができ、上司の「やってほしいこと」ができるようになるからです。

上司がアホだからと嘆く必要はありません。可愛がられながらも(これ大事)上司をコントロールし、みずからの成長を中心に考えてみましょう。この技術は今の職場から離れてもきっと役に立ちます。

「仕事ができない」評価をする/されるのは、期待値のコントロールができていないから

おおよそすべての「上司から部下にわたす仕事」は、まず「やってほしいタスクを伝える」フェーズがあるはずです。しかしながら言語能力が低い、もしくは言葉が足りないために、こちらの期待値をクリアしてこないことによって「言ったのにやってくれない」となるわけですね。

一方、自分はしんけん頑張ってるのに評価されない!と悩んでいる人も多いですよね。それは、上司の期待している仕事と、あなたのやっている仕事の期待値がずれている可能性があります。この差はとても恐ろしくて、あなたがやっている仕事は「やっていない」と同等に評価されてしまうことがあります。

「資料の準備をしといてね」の事例

「クライアントに提出するためのマニュアルをつくっておいて」みたいな指示を出す、弊社でもよくあるシーン。

Aちゃんは文字通り提出するためのマニュアルをつくるのですが、こちらとしては3日もあれば終わるようなボリューム。1周間たって進捗を聞いたところ、まだ全体の10%くらい…!さらにほかの頼んでた仕事もできてない…!「っていうか、わからんとこあったら聞けよなー!」なんてシーン、ありますよね。

上司の期待値:相手はインターネットに強い方なので、粗々でマニュアルとして出し、わからないところは質問を受け付け、マニュアルに追記していけばよい。

Aちゃんの期待値:マニュアルだから誰が見てもわかるものをつくらなければ!

「言わないでもわかってよ現象」と、「言われたことをやってるのに評価されない現象」、なんだかあるあるですよね〜!

どうしたら期待値を合わせられるのでしょうか。

期待値コントロール技術「4つの条件を明確に伝える/伝えてもらう」

最初におすすめしたこちらの本にかかれてあるとおりですが、”仕事ができる上司は、部下に「この4つ」だけは必ず伝えている。的確な指示を出すための「4つの条件」。”

「A社へのプレゼンで、一般的な○○事業の収益性の高さをアピールしたい(※1)から、そのためのデータを探して、5月15日までに(※2)まとめてほしい。後で自分で資料に落とし込むから、粗々のデータ(※3)でいいよ。ただ、今キミがかかっているB社の仕事より優先(※4)してください。」

条件1:仕事の背景
条件2:期限
条件3:要求レベル
条件4:優先順位

上記に則っていくと、先ほどの資料準備の伝え方は次の通りです。

上司:今度のクライアントは、●●のシステムはある程度使ったことがある方なので、本案件で採用した特殊なところだけマニュアルを作成してほしいです。一旦提出して、不明なところがあれば質問を受け付けて、マニュアルに書き足す関係性ができていますのでそのレベルで。3日くらいでできるボリュームだと思うのですが、Aちゃんの想像しているそれと現時点で相違があれば言ってください。またほかにタスクが入った場合はそちらを優先して良いですが、マニュアルの手がとまるときは一度共有してください。

…という感じでしょうか。わたしは期待値に相違ありそうだなと思ったときは「まずは2ページくらい作成したら一旦見せてね」という指示も一緒に出します。

一方で、上記のような指示が出されないときは、仕事を受けた側は次のような感じで質問すると期待値がずれずに良いなあと思います。

Aちゃん:マニュアルというと、使われる方はどのような方でしょうか?ブログシステムをある程度触ったことがあるか、WordやExcel程度が使える方なのかによって精度をかえたほうが良いのかなと思っています。わたしのイメージはこうで10日くらいかかりそうですが、1〜2ページ仕上げたらいったんご確認お願いしてもよいでしょうか。また、今現在、●●と◎◎のタスクを抱えており、明日あたり▲▲も入りそうですが、マニュアルの優先順位はどの程度でしょうか?

部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書

ということで、こちらの本は「何を任せるのか範囲を明確に、任せた範囲については口出ししない。相手が相談に来ら対応する。」といった具体的な技術がわかりやすく書かれていると思います。

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上司の立場の人にも、そして上司を持つ人にも、読みやすくおすすめの本ですので、本が読める方はぜひ読んでみてください。

ちなみにこの本ですが、7年くらい前に当時の部下におすすめされた本です(笑)わたしの指示が明確でなかったんでしょうね…申し訳ない!ありがとうミキちゃん愛してるよ〜〜!



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