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文学フリマ大阪11出店情報(1)

きたる9月10日開催の文学フリマ大阪11、メルキド出版(ブース番号Q35)で出店します。

お品書き

新刊
『ジャーナル・リュミエール』創刊準備号 1000円
9月上旬noteで内容紹介予定。

改訂版
『山羊の大学』第3号 1000円
レーベル トルーマン
A5判 258頁 


山中美容室「いいきぶん」



巻頭漫画
山中美容室
「いいきぶん」
喫茶店で二人組のたわいない会話は大企業のイメージを巡り巡って……。2頁のショート漫画。

序文
沖鳥灯
「新世紀のサブカルチャー」
藤本タツキと阿部和重にヒッピー/ハッカーの視点を介して、戦後サブカルチャーの覚醒とする。その蝶番は『涼宮ハルヒの憂鬱』とゴシック。

特集1 漫画家と本
有島みこ
「平坦な日常でそれでも僕らが生き延びること 大島智子『セッちゃん』論」
戦時中の坂口安吾、戦後の学生運動、平成のオウムと震災、ロストジェネレーションなどの若者たちについて。

木耳
「フィクションの自立性を考える──藤本タツキとゼロ年代批評」
「東・宇野論争」から精緻に東浩紀を読解。さらに『ルックバック』『さよなら絵梨』『フツーに聞いてくれ』を等身大で語る。

Yoshioka
「考察・伏線回収・陰謀論」
『ONE PIECE』と『チェンソーマン』に関するYouTubeやSNSで拡散されるいきすぎた「考察」を慎重かつ大胆に分析。

Kiaro
「感情のアルバム」
高野文子の表紙絵に魅せられてつぎつぎに彼女の作品を読み込んでゆく。『絶対安全剃刀』『おともだち』『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』『るきさん』『黄色い本』『棒がいっぽん』など。

特集2 藤本タツキVS阿部和重(二次創作)
不逢言哉
「イージー・リベンジ!」
会社員たちの深夜の居酒屋トークはMISIAから「アメリカの夜」へと脱線してゆく。DTPデザイナーの筒井は阿部和重『アメリカの夜』の文字列に魅了され、ある「テロ計画」を思いつく。

灰沢清一
「Premium Bomber」
ながやまこはるが何者かに誘拐された!? セブンイレブン神田神保町3丁目店で巻き起こった珍騒動は多種多様な固有名詞を呑み込んでこはるの姉けいこを困惑させる。事件は女性化した阿部和重の登場によりますます混迷の度を深めてゆく。

織沢実
「青い町を、ミルクの河が流れる」
謎の老人・首塚氏を中心にいびつな円を描き躍動する若者たち。後藤明生ばりのとぼけた筆致はやがて町に及ぶカタストロフィさえも逸脱するかのようだ。

論考
ヤマグチ
「ある死者の証言 アシア・ジェバール『墓のない女』第12章について」
アルジェリアの女性作家アシア・ジェバール(1936ー2015)の当該作を歴史の犠牲として美化しない強固な精神で読もうと試みる。

芳野舞
「遍在する「穴」──ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』第六挿話についての一考察」
20世紀文学を代表し、いまだ数々の謎を投げかける希代の長篇『ユリシーズ』。1904年6月16日のダブリンの一日からあと2年で120周年。原著刊行は2022年で100周年。記念の読書会を元に書かれた論考。

短篇
おさかな そこ
「満月の夜の海の話」
言葉を解す奇妙な蛸が「隣人」に語る摩訶不思議な海洋ロマン。抱腹絶倒、驚天動地の物語は真実か法螺話か。ライトでビターな奇想小説。

山坂槿
「下山の三島と口紅って三島由紀夫の三島なの?」
クラスメイトの下山に情念を燃やす女子高生らら。深夜突如としてインスタにあげられた下山のポートレイトにららは衝撃を受ける。三島以後のペラい日本語と対峙する同時代文学。

古戸治良
「さかえだ線」
過酷な家庭環境の先輩の実家に電車で同行しようとする融。田舎の路線で交わされる二人の会話と車窓の風景。ダーク日常系の誕生。

紀行
佐藤智史
「随想紀行録」
夕映えの教室で昨冬の旅を回想する。天橋立、難波・日本橋、太陽の塔。雄大な自然とちっぽけな存在の自分。間隙に「歌」は宿る。

写真・装幀
Yoshioka
編集
沖鳥灯
組版
三千周介/沖鳥灯

『前衛アンソロジー3 SFの最遠点』 1000円
A5判 172頁

装幀 立入譲


序文 
幸村燕 再定義されるべきフィクションの再解釈
短篇
十三不塔 ウェイク・イン・クローゼット
久我宗綱 東の空を観照し王の入城を迎えるものたち、あるいは祈りによって輝く平分点
丹宮 楽園の檻
大沢野櫻 悪夢と真理の歴史
湯本実 映画館で眠る男
木耳 ばらばら
歌猫まり ぼく、惑星ちゃんと出逢う

『REBOX4 特集ファウスト系』 500円
A5判 146頁


装幀 瀬希瑞世季子


序文
沖鳥灯 セカイの分裂を見つめて
二次創作
伊藤なむあひ 死んだらお終い
瀬希瑞世季子 小説家と馬鹿げた世界
松原礼二 ラブレター問題
論考
佐藤智史 ギャングとシリアルキラー──佐藤友哉と高橋源一郎の過去、現在、1000年後
短篇
鯖 すごい愛

『マジカント4号 都市/革命』 500円
A5判 214頁

装幀 長岡ハジメ

巻頭詩
雨澤佑太郎 オルト・ヌードルの理想的な作り方 アンチ・ユートピア生活のキッチン兼食卓
序文
沖鳥灯 いまコミュニティは劇化する
短篇
湯本虚 馴染み難いハーモニーと
織沢実 駐車場
沖鳥灯 消失

中野ち子 動物と子どもたちのとても幸せな詩
短篇
温海恵 イフ
歌猫まり 押すことのできるボタン
木耳 燃える島の子供たち

長濵よし野 巡行
論考
大沢野櫻 守護者:あるいは鏡写しのギレアデ?──『彼岸花が咲く島』について

『神町トリビュート』阿部和重ファンブック 500円
A5判 162頁

装幀 Yoshioka



扉絵
立入譲
序文
沖鳥灯 「1990年パラダイム」としての阿部和重
短篇
不逢言哉 幼気な十三人のラザロに対する弔辞
松原礼二 ネイキッド・タートル
鼎談 
阿部和重映像化計画
短篇
灰沢清一 からかい上手のオーガ(ニ)ズム
論考
松原礼二 作者が道化を演じること
短篇
織沢実 女子高校生たちが三浦哲郎の短篇小説で読書会する話

『晩年はいつも水辺にあって』雨澤佑太郎 500円
『次なる宇宙のために3 境界』長濵よし野 雨澤佑太郎 赤司琴梨 500円
『繭』(寫眞句集)片上長閑 えすてる 500円
『映画館と公園に放置された長いイモの事』松原義浩 1000円

以上10点です。よろしくお願いいたします。

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