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仮想敵に仕立て上げられて。

意図的に人を貶める輩の
常套手段のキーワードは、
「仮想敵」
「排除の論理」
です。  

ーーー  

「仮想敵」とは、
リーダーとして未熟な者が
一人(一組織)を批判し、
メンバー共通の敵とすることで、
(共通の敵に仕立て上げる)
自己保身と、人心掌握を
成し遂げる手法です。  

※以下、責任者である上司が
部下を仮想敵にすることを
想定して書きます。

まず、仮想敵を決めます。
自分に反論できる者
強く意見できる者
正義感の強い者
がベストです。  

なぜならば、忖度が強い者、
イエスマンは敵にする必要が
ありませんから。
(敵にもしにくい)  

ただし、相手が一番大切にし、
批判すると腹の立つ要素があれば
(感情的になる者なら好都合)
そこをくすぐることで
仮想敵に仕立て上げる事も
可能です。
(誰でもオーケー!)  

また、正義感の強い者は、
利害になびきにくいため、
利害や勝ち負けを
重要視する取り組みには
沿わないので好都合です。  

結局のところ
自分に意見する者は、
正義感の強い者は、
思い通りに動きませんから
未熟な上司のにとって
邪魔者になります。  

つまり、基本、
仮想敵に仕立て上げるのは、
自分にとって邪魔者
自分にとって手に負えない者
(自分には敵わない者)
自分に害を及ぼす者
(自分に利をもたらさない者)
正義感の強い者
(利害になびかない者)  

ま、自分の気に入らない者
ってことになります。  

そして、仮想敵に対して、
部下たちにも同様の認識を
持たせるように働きかけます。
(仮想敵に問題無いかと訊く)
(仮想敵の言動に疑問を投げかける)
(小さな不満に同調する)

ここで、ふんだんに
上司の権力を使う訳です。
基本、部下は、上司の意見に
同調しますから
「〜だよね」
と言えば、
「〜ですよね」
と応えますし、  

「なんか困ってない?」
と言えば、
「たいしたことではないですが…」
と小さな出来事を伝えてきます。  

その小さなことに焦点を当てて、
大事(おおごと)にして
「それは大変だ」
「分かるよ私も困っている」
「君を守る」
「君を救う」
と働きかけます。

心理学では「類似性の法則」
という考え方があります。
人は、共通点が多い者に好意を持ちます。
ココを利用して人心を掌握する訳です。  

「そうだよね」
「あの人困るよね」
と。  

同時に、仮想敵に対しても、
仮想敵が不満に感じるような
働きかけをすることで、
(例えば他者から出てきた
小さな不満を伝える。)
感情的になるように仕向けます。  

正義感をくすぐり、
多少大げさにする事で、
「そうじゃない」
「それは間違ってる」
と思わせるのです。  

ココで上司は、
自己保身のため、
「私もそうは思わないが…」
「どっちもどっちだね」
と言っておくことで、
自分は中立、なんなら味方だと
アピールしておきます。  

これを日々繰り返していると、
小さな小さな積み重ねが
立派な仮想敵を作りあげます。
同時に人心掌握もできます。
(未熟なメンバーが多いと早い)

仮想敵を孤立させれば
孤立が焦りを生むことで
ますますの問題言動を
誘発させられます。
(私は正しいと訴えてくる)
(正しくないことを仕向けてるので)  

メンバーに対しては、
この問題言動
(本当は正しい言動)
を取り上げて、
「あの人、おかしくなっている」
と投げかけることで、
更にメンバーの共感を得て
メンバーを掌握し、
モチベーションを高めることにも
繋なげます。  

これで、
仮想敵を
負のスパイラルに貶め
それ以外メンバーを掌握し、

メンバーたちの
不満材料を何個か取り上げて
(たいしたことではなくても
    組織運営上は問題にしてしまう)  

仕上げは、仮想敵に対して
「君には問題がある」
「組織内で上手くいってない」
「他の場所で力を発揮してほしい」
と、さも、
自分のマネジメントには
問題は無いとして、  

君に問題があると伝えつつ
君の力を発揮するのはココではない
と親切心をもって
仮想敵に去って頂きます。

これを別の言い方で、
「排除の論理」
とも言います。
「仮想敵=厄介者」
にする訳です。  

厄介者は排除すべきと
皆が思う心理を利用するのです。  

集団心理学では、
「黒い羊効果」
という考え方があります。  

一匹の黒い羊(厄介者)が
多数の白い羊から受け入れられない
状況になることで、
白い羊たちに一体感や連帯感を
生み出され、仲間意識を高めるのです。  

で、黒い羊を阻害する、排除する。
「排除の論理」
が自然に働く仕組みです。
(仕立て上げるのですが…)

ーーー  

自分たちを優位に見せたい
自己保身したい
勝ちたい  

そこに、
正義は必要ないのです。
正しい間違ってるではなく
勝つか負けるかなので、
双方が擦り合うことはありません。  

だから、最後は、
権力、立場がものを言う。  

仮想敵に仕立て上げられ、
排除された私には、
今、ようやく理解できました。  

全部仕組まれたこと
仕立て上げられたこと
貶められた全貌が。。。 

しかも、実は、
仮想敵に仕立て上げられた際に
救うかのように接してきた奴に
仮想敵にされて排除されてしまう
二重の仮想敵に
仕立て上げられていた事実を
知ることになりました。  

その辺りは、
また、次のお話し。  

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